いわき市の市立総合磐城共立病院が4月から、外来患者の人工透析治療を休止することになった。腎臓病患者らでつくる「県腎臓病患者連絡協議会」などは4日、外来透析の再開を病院に陳情した。
同病院によると、腎臓こう原病科の常勤医2人のうち1人が今月末で退職し、後任の医師確保に見通しが立たないという。入院患者や救急患者には透析治療を継続するが、外来患者約30人が転院を余儀なくされる。
要望書は、県腎協の岡部茂事務局長と「市腎臓病患者友の会」の会員が、同病院の樋渡信夫院長に手渡した。岡部さんは「合併症患者にとって、透析以外の治療も同時に受けられる総合病院は必要。早急に外来透析を再開し、基幹病院としての使命を果たしてほしい」と話している。
同病院は今後、医師が確保でき次第、外来透析を再開する方針。近隣病院から医師の派遣を受けることも検討していくという。【西嶋正法】
毎日新聞 2008年3月6日