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建築資材が砂浜占拠15年、神戸市の対応一貫せず国有地となっている神戸・須磨海岸の砂浜を、近くの土木業者が建築資材置き場にして不法占拠していることがわかった。神戸市は15年前に事実を把握しながら適切に対処しておらず、25日の市議会港湾交通委員会で批判を受け、改善指導に乗り出すことを決めた。 市によると、土木業者は海岸沿いの集合住宅に住み、建築資材を自宅前の砂浜で保管。市は1993年から撤去を求めてきたが、業者は従わなかった。 市は一方で、「資材を運び出すのに車が必要」という業者の要請に応じて海岸に車で出入りできる通行許可証を発行。95年の阪神大震災で集合住宅が全壊し、業者が同市須磨区内に引っ越した後も毎年、許可証を更新したため、業者は車で資材を運び込んでいた。 対応が一貫しなかったことについて、市みなと総局は「民有地との境界線が確定していない場所もあり、指導が甘くなった。来年度は許可証を更新せず、撤去を求めたい」としている。現場は須磨海水浴場の北側。 (2008年2月26日 読売新聞)
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