軽井沢町は5日、町立軽井沢病院の内科医について、「4月から常勤医2人を確保でき、5月以降に1~3人の派遣が可能になる」ことを明らかにした。同日の町議会で佐藤雅義町長が説明した。同病院では昨年、5人いた内科医のうち、3人が退職し、外来診療と入院の受け入れなどを制限しているが、4月からは解除する方針。
同病院では、医療事故や大学病院の医師引き揚げで産科と小児科などで医師不足が続き、内科では昨年中に医師3人が開業などで辞めたため、診療を制限。町内の開業医4人が交代で夜間の診療を担当するなど内科医の負担軽減を図ってきた。
町では大学病院に医師派遣を要請したり、町内の別荘に募集チラシを配布するなどした結果、常勤の内科医として、県内病院の勤務医2人の採用が決定。さらに5月から松本市の相沢病院が内科医1人を、千葉県鴨川市内の病院も内科医1~2人を派遣するという。
また町では派遣医の通勤にヘリコプターを利用する方向で調整を進めている。佐藤町長は「県内外の協力で医師の手当ができた。今後、産科や小児科医も充足したい」と話している。【藤澤正和】
毎日新聞 2008年3月6日