足りないところを探す 大神WNBA挑戦に意欲

記者会見後の記念撮影で、ポーズを取るJOMOの大神
 米女子プロバスケットボール、WNBAに挑む日本の司令塔、大神雄子(25)=JOMO、山形市出身=が5日、東京都内で記者会見し、4月19日に始まる昨季覇者フェニックス・マーキュリーの入団テスト兼キャンプに向け「無我夢中で懸命に取り組む。成功する自信がなければ行かない」と声に力を込めた。WNBAは5月17日に開幕する。チームの12人に入れば、1997、98年にプレーした萩原美樹子(福島市出身)以来2人目の日本人WNBA選手となる。大神は成否の鍵に「スピードと周囲を生かすパス」を挙げた。関係者によれば、1月に大神を視察したフェニックスの監督は得点力を評価。新人に保証される最低年俸は約3万ドル(約309万円)。

 「子どものころからの夢というより目標」というWNBAに挑戦する大神は、晴れやかな笑顔で意欲を語った。

 ―挑戦を決めたのは。
 「Wリーグの決勝で富士通に敗れ、自分に何かが足りないと感じた。今回はそれを探しに行けるチャンスと思った」

 ―昨年6月に観戦したフェニックスの印象は。
 「萩原さんも所属していたし、能代工高のようなアップテンポなバスケットをする。自分のスタイルに合うと思う」

 ―米挑戦の意気込みが並大抵ではない理由は。
 「父の留学で8歳から1年間ロサンゼルスに住んだ。その時にマジック・ジョンソンの試合を生で見たりし、バスケが生活の一部になった。簡単な世界じゃないが、米国でプレーしたいと思い続けてきた。英語もある程度は大丈夫と思う」

 ―6月の北京五輪世界最終予選への影響は。
 「日本代表には迷惑をかけると思うが、米国のコートに立つことが日本のためと信じている」

 ―日本協会の混迷が続いているが。
 「悪いイメージをビシッと吹き飛ばせるくらいのプレーを見せたい」
2008年03月05日水曜日

山形

スポーツ



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