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石破はなぜ民法テレビに出まくっているんだ

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 先週に続いて、3月2日の日曜日も石破防衛相が民放テレビの報道番組にチョロチョロ顔を出していた。

 イージス艦事件でウソを重ねていることには、例の調子でペラペラ釈明でごまかし、「だからこそ防衛省の改革が必要なんです」なんてエラソーに繰り返していた。

 呆れたのは、民放テレビのキャスターたちが、「改革ができるのは石破さんしかいない。辞めずに頑張って」なんてヨイショしていたことだ。

 石破大臣は連日、国会で「不正確な情報を公表する方が問題だ」と、隠蔽工作を正当化しているが、それならそれでテレビになんか出ていないで、日曜日も防衛省に出向いて正確な情報集めや事故原因の究明に精を出したらどうなのか。テレビ局を渡り歩く時間的余裕なんてないはずだ。一体どこが「改革者」なのか。ジャーナリストの有田芳生氏がこう言う。

「防衛省の腐敗を50年以上も放置してきたのは、石破大臣が所属する自民党政権でしょう。それを今さら、防衛官僚や自衛隊幹部だけ悪者にして、正義漢ぶって改革とはお笑いですよ。『改革』『改革』と言っておけば世間はごまかせると甘くみている。小泉ミニチュアですね」

 こんな保身だけの食言大臣をなぜテレビ局はチヤホヤするのか。

「渦中の人物を引っ張り出せば、視聴率が稼げる。だからテレビ局は石破大臣を出演させたい。無理して出演してもらえば、どうしても批判は控えざるを得ない。そういう構図です。しかし、石破大臣はいま最も重大な人物なのだから、せめて司会者やコメンテーターは、『改革は分かりますが、何をやるのか』と具体的な言質をとらなければいけないし、過去に石破大臣がどれほどの防衛省改革案を提言してきた人なのか検証してみせる必要がある。それをしないで、大臣の言うことをタレ流し、『辞めないで頑張って下さい』では情報操作です。誤った世論づくりに加担するものですよ」(有田芳生氏=前出)

 石破大臣は3日、朝のワイドショーにも生出演していた。どこまで“商売”する気か。

【2008年3月3日掲載】



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