人気アニメ「らき☆すた」のモデルとなった埼玉県鷲宮町で、人気キャラクターの柊かがみ・つかさとその家族が「住民登録」されることが明らかになった。同町では、イラスト入りの「特別住民票」を4月7日から1通300円で交付する。04年には隣接する春日部市が「クレヨンしんちゃん」の野原一家を特別住民登録しており、オタク向けと言われる「らき☆すた」も国民的人気作に肩を並べた格好だ。
「らき☆すた」は、美水かがみさんが、オタクの泉こなたと柊かがみ・つかさの双子姉妹ら女子高生たちの日常をさまざまなアニメやマンガのパロディー満載で描いた4コママンガが原作。07年4月からアニメ放送されて話題となり、同町の鷲宮神社が作中に登場する神社のモデルとなり、「聖地巡礼」と称してファンが詰めかけ、初詣ででも約30万人が参拝。同町の商工会がオリジナルグッズを販売し、売り切れが続出する人気を集めた。隣接の幸手市でもキャラクターの商品券や桐のストラップを制作、販売するなど、アニメにあやかった町おこしが相次いでいる。
同町では、かがみ、つかさの姉妹と父ただお、母のみき、姉のいのりとまつりの6人を「鷲宮町鷲宮1丁目8番6号-1」という架空の住所に「住民登録」し、ファン向けに、イラストと特製クリアファイル付きの住民票を交付する。混雑も予想されるため、4月5日・6日のいずれかに、鷲宮神社の入り口にある「大酉茶屋わしのみや」で4000通限定の先行交付も実施する予定。【立山夏行、河村成浩】
2008年3月3日