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【社会】今春採用の看護師ゼロ 三重・尾鷲総合病院2008年3月6日 朝刊 三重県尾鷲市の市立尾鷲総合病院で、今春採用の看護師と助産師に1人も応募がなく、1942年の開業以来初めて採用ゼロになる見通しであることが分かった。看護師の偏在が全国的な問題になる中、同病院は「地方では医師だけでなく看護師の確保もままならない」と頭を抱えている。 尾鷲総合病院は2007年度末で看護師8人が退職することを受け、正職員10人程度の採用を見込んでいた。しかし、人集めに苦戦。採用枠を准看護師まで広げたり、看護学校生がいる家庭を訪問して勧誘したりしたが、確保できなかった。地元出身者を対象に、看護学校卒業後に同病院での勤務を義務付ける奨学金制度もあるが、今年は該当する卒業生がいなかった。 尾鷲総合病院の正職員の看護師、助産師、准看護師数は1999年の165人に比べ、今春には20人減となる。診療報酬の算定に使われる入院患者に対する看護師数の割合は「標準」に当たる10対1を維持するものの、看護師が減り続ければ、医療サービスの質の低下につながるほか、残った看護師への負担増が離職を助長する悪循環が生まれると、同病院は心配している。 社団法人・三重県看護協会の山口直美会長は「看護師の数自体は全国的に増加傾向だが、三重県では全県的に不足するなど地域ごとに偏在している。特に尾鷲市など看護学校がない地域では人手不足が著しい」としている。 同病院では05年7月、医師の集約化を進める三重大医学部が産婦人科医を引き揚げ、5520万円の報酬で独自に男性医師を確保した。
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