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面白半分、目立ちたい…低年齢化止まらぬネット犯罪

2008/3/5 17:00
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 埼玉と福岡で小学生がネットで「殺害予告」をするというショッキングな事件が発覚した。これまで被害者になることが多かった世代が、自ら加害者になるケースが急増しているという。子どもたちがネット社会の悪意に飲み込まれていくなか、専門家は早急な対策の必要性を訴えている。

 「ホットライン開設時から未成年者によるネットでの殺害予告自体はあった。ただ、小学生が加害者になっていると聞いたのは初めて」

 掲示板での中傷被害などネットトラブルの電話相談を行うインターネット協会・インターネットホットラインセンター相談員、吉川誠司氏(43)は驚きを隠さない。

 埼玉県内の小学4年女児(10)が先月、ネットの動画サイトに「埼玉の小学生の女子を2月29日13時に殺します」と書きこみ、埼玉県警は児童相談所に非行事実を通告した。女児は「いたずらで面白半分にやった。こんな騒ぎになるとは思わなかった」と罪の意識は希薄だった。

 福岡でも、小学生の男児がネット掲示板「2ちゃんねる」に、「3月3日15時に福岡県内の小学生を殺してみる」と書き込んでいたことが分かった。保護者から「子どもが書き込んだようだ」と県警に相談が寄せられていたという。

 未成年者の書き込みが“事件”になるケースは後を絶たない。警察庁によると、06年にネット上の誹謗(ひぼう)中傷に関する相談を警察が受けたケースは8037件で、3年前の3倍に上った。子どもたちの間で何が起きているのか。

 教育評論家の芹沢俊介氏(65)は「現代のネット社会の広がりや深まりを、従来の教育は視野に入れてこなかった。学校関係者も相当苦慮している」と話す。

 ウェブページ『ネット掲示板 犯行予告事件一覧』はネット上の犯行予告が事件となった事例を集めている。その動機を見ると、「面白半分だった」(埼玉県中学2年男子)、「でかい事を書いて目立ちたかった」(北海道男子高校生)−と、軽い気持ちが多い。

 「自分のプロフィルをネット上で公開する『プロフ』の過激化も問題になっているが、ネット社会は自己開示欲を強く引き出す。欲求自体は悪くはないが、匿名性による悪意や攻撃欲求と結びついたとき、歪んだ形で表出する」(芹沢氏)

 ネット社会が成熟してきた現代は、イジメもより悪質な形で変化してきた。吉川氏は「『学校裏サイト』など学校とは別に生徒が自主的に運営する掲示板がイジメの温床になっている。そうしたイジメの被害者がストレスのはけ口としてネットに書き込みをすることもある」と指摘する。

 ネットジャーナリストの井上トシユキ氏は「携帯電話の書き込みをめぐり、2004年に長崎県佐世保市の小学校で起きた同級生殺人事件から、このような現状は予想できた。これほど子どもがネットに親しんでいる以上、大人がいくら規制しても意味はない。それよりも裏側の情報が持つ意味、危険性をしっかりと伝えることが必要ではないか」と語った。

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2008/3/5 17:24 更新

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