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ソフトB大場「自信ついた」デビュー
- 巨人対ソフトバンク 4回裏巨人2死二塁、大場は小田嶋の頭部に死球を与える
<オープン戦:巨人4-10ソフトバンク>◇1日◇福岡ヤフードーム
ほろ苦デビューも大器の片りん! ソフトバンクの大学・社会人ドラフト1巡目指名、大場翔太投手(22=東洋大)が、オープン戦に初先発。予定されていた5回持たずに、4回4安打2失点で降板した。結果は、ほろ苦デビューも、谷、高橋由、ラミレス、阿部と並んだ主力打者を合計8打数1安打に抑え、ドラフトで6球団が競合した大物としての質の高さも見せつけた。次回は9日の広島戦(尾道)に先発予定。内容と結果の伴った投球で、開幕ローテーション入りを当確させる。
目に見えない重圧が、大場の手元を微妙に狂わせた。オープン戦デビュー登板が、昨年リーグを制した巨人軍。さらに本拠地デビュー戦ということも重なり、気合が空回りしてしまった。「今日は力が入っていて、全体的に球が高めに浮いてしまった」。登板後、自身の投球を反省した通り、直球、変化球ともに高めに浮く場面が目立った。全66球中ボール球は27球。捕手とのサインミスも見られるなど、本来のペースで初登板を飾れなかった。
立ち上がりからつまずいた。初回。先頭の亀井に初球を右翼線へ運ばれる二塁打を許すと、1死後、高橋由の遊ゴロの間に先制点を献上した。わずか11球という巨人打線の速攻劇。出はなをくじかれると、4回には2死二塁のピンチで小田嶋に投じたスライダーがすっぽ抜け、頭部を直撃。すかさず杉本投手コーチがマウンドに駆けよったが、動揺は隠せなかった。続く円谷には四球を与え、満塁のピンチでは脇谷に左前適時打を許した。「(死球後は球が)少し上ずってしまった。あそこは2死後だし、0点で切り抜けないといけないところ」。結局、予定されていた5回を持たずに降板。“プロ初勝利”はマークしたが、納得できる投球内容ではなかった。
ただ、しっかりと反省以上の収穫も手にしていた。「直球でポップフライが取れていたし、変化球で空振りも取れていた。自分の投球ができれば、相手が強力打線でも(プロで)やれるという手応えはつかみました」。この日許した4安打はすべて直球。変化球は打たれなかった。4回1死二塁で阿部を空振り三振に仕留めた球は、キレ味鋭いスライダーを足元にワンバウンドさせたもの。2打数無安打のラミレスには「もう100%の状態じゃないのか。シーズンを通してチャンスをもらえれば、軽く10勝はするだろ」と言わしめるほどだった。
「大場も人の子だと分かった。今日は力んでいたし、本来の投球じゃなかったね」。開幕ローテーション入りはもちろん、1年目から2ケタ勝利の期待を寄せる王監督は、冗談交じりに鉄腕ルーキーの「初投げ」を振り返ると、続けて「変化球は良かったね。これから(徐々に)慣らしていけばいい。投げることで覚えていく。大場もやっと、プロ野球生活が始まったということ」と今後の投球にさらなる期待を寄せた。
次回は今オープン戦初遠征となる、9日の広島戦に先発予定。「次はもっと丁寧に低めをつく投球を心掛けます。初球の入りにも気をつけたい」。結果以上に自信を手にしたデビュー戦。次は内容も伴った投球で、開幕ローテ入りを当確させる。【石田泰隆】
ソフトバンク杉本投手コーチ(先発大場に)「力が入って(球が)上ずっていたね。次の登板でどれだけ修正できるか。本人も納得いってないだろ。やられるのも勉強だよ」
ソフトバンク田上(大場の女房役を務め)「力んでましたね。ラミレスの初球はサインミス? カーブを要求したら直球でした。阿部さんをスライダーで空振り三振させたように投げたら、いい打者でも簡単には打たれない」
[2008年3月2日9時36分 紙面から]
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