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松本清張氏の旧宅



 北九州市小倉北区黒住町にある木造平屋約50平方メートル。清張氏は、朝日新聞西部本社在職中の1945年に借り、52年に購入。53年11月に東京へ転勤するまでの約8年間、両親と妻、子ども4人の計8人で暮らした。仕事の傍ら創作活動に取り組み、50年に小説「西郷札」が週刊誌の懸賞に入選して作家デビュー。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞した。旧宅は清張氏の転勤翌年、新聞社の同僚が買って暮らしていたが、その娘も昨年5月に死去。今は空き家になっている。

清張の旧宅保存暗礁に 地元ファン団体 NPO申請取り下げ 募金活動を凍結

2008年2月21日掲載)

 作家松本清張氏(1909−92)が戦後約8年間暮らした北九州市小倉北区の旧宅保存運動に取り組む地元ファン団体「清張の会」は20日、旧宅購入の募金活動を当面凍結すると発表した。清張氏の遺族は旧宅保存と募金活動に反対しており、会の内部でも異論が出ていたという。

 同会によると昨年11月中旬、旧宅購入のためNPO法人化を福岡県に申請。しかし、法人役員として記載された7人のうちの1人が今月半ばに辞退を申し出たことで法人認証が得られなくなり、同会は19日に法人化申請を取り下げた。

 同会の上田喜久雄事務局長は「役員就任について話したつもりだったが、私の力不足で了解を得ていなかった」と説明。「今後の対応について周囲と相談するので、それまでは募金活動を凍結したい。旧宅の価値は変わらないので保存に向け努力したい」と話している。

 同会は昨夏、「旧宅は作家活動の原点」とし、所有者の了解を得て購入を計画。清張氏生誕100年の来年から一般公開を予定し、3000万円を目標に募金活動に乗り出した。

 これに対し、清張氏の遺族は今年1月上旬、「清張は自分の名前を使った募金を嫌っていた」などとして同県にNPO法人化の慎重な審議を求める陳情書を提出していた。

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