「いい天気やな。長崎も2月は天気悪かったのか? キャンプが終わったら、いい天気になった。沖縄って2月は天気悪いの?」
−雨季だから。ほとんど亜熱帯と同じようです。宮崎も寒かったらしいです。
「確かに、昨日、空港に降りたら寒かった。こんなに違うものか、と思ったよ。」
(西谷選手の縄跳びを見て)
「お、うまいな。3(重飛び)か4(重飛び)か?」
−3ですね。
「人間じゃない飛び方だ。昔はうさぎ跳びしたんだ。キャンプ入った途端に。一発でパンパン。階段上れないんや。筋肉痛。一週間体操だけ。それでくったくた。ランニングも何もない。回数も多いわな。だいたい100回単位だよ。おっさん(鶴岡監督)がよそ見た瞬間にサボるの。バレたら回数増えた(笑)。」
(スコアボードを見て)
「ビッグNスタジアム。横のあれは長崎のマークか?」
−Nっていいですね。野村のN。
「野村のNか。」
(フェルナンデス選手、リック選手のフリーバッティングを見て)
「外人二人、揃い踏みか。しかし、フェルナンデスはポワポワしてるけど、野球してる時は集中してるな。冗談言えない雰囲気だ。」
−技術的に変わったところはありますか?
「技術的には変わってないな。」
(スタンドの階段で階段ダッシュが行われていて)
「野手よりピッチャー走らせぇ。」
−そういう注文は出しているんですか?
「うん。ピッチャーは隠れてやっているの?」
(記者が確認して)
−この上(一塁ベンチの上)でピッチャー走っています。
「野手が走ってピッチャーが走らないなんてな。お客さんみんなマー君見てるの?」
−南海は走る量多かったですね。
「殺人(笑)や。めちゃくちゃなんだよ。ただ、くたくた。コーチも選手をダウンさせるのが目的だったんじゃないの(笑)。」
−新人も新人合同自主トレで「楽でした」って言いますからね。
「高校の時の練習の方がきついよ。」
−プロは走る量が少ないから?
監督:事実そうだよ。
(監督が時計を見て。3時45分)
「11時からやって、ずいぶん長いな。キャンプより長い(笑)。8時間勤務やな。」
(田中投手がベンチを通り)
田中「お疲れ様でした。」
「マー君。マー君は原点。プレーボール。第1球ドーン。ストラーイク! どうだ?」
田中「去年の今頃よりは。」
「オレ、いろんなとこで公言してるから頼むよ。マー君に限っては心配ない。開幕投手いくか?」
田中「え?岩隈さんは…」
「この間、めった打ちだったからな。岩隈、マー君しかいないだろ。いくか?」
田中「…頑張ります。」
「格好つけて三振ばっかり狙うなよ。」
(田中投手の体格を見て)
「それにしても大きくなったな。マー君に代わってマー君ってならんようにな(笑)。」
(階段ダッシュを終えた嶋選手がベンチ前を通り)
「嶋、変な声出して叫んでたけど大丈夫か?」
嶋「気合入れてました。」
「足震えとるか?」
嶋「少し。」
「明日のバッティングに期待だな。しかし、2割くらい、いかないもんかな。」
嶋「大丈夫です。」
「秘策はないのか?」
嶋「あります!」
「ちょっと、キャッチャー打たんでもいいって言うけど打たなすぎやろ。」
嶋「目標は3割です。」
「3割? 目標は高いほうがいいけど。3割打ったら褒美を出すよ。」
(ベンチを通りかかった関川打撃コーチ補佐に)
「こいつ、3割打つって。」
関川「目標は大きくしないと。2割5分よりは3割。」
「3割打ったら褒美をやるよ。嫁さん見つけてやろうか?」
関川「やるしかないな。」
【29日・長崎ミニキャンプ】
−江藤慎一さん(元中日、ロッテ、大洋)が亡くなりました。
「同じ年代のが、どんどん逝っちゃうなあ…。昔、江藤と大阪のミナミでバッタリ会って。あいつ酒好きでなあ。オレは酒は飲まんけど、そのまま朝まで付き合った。次の日はダブルヘッダー。でも、2人でホームラン打って、苦笑いしたことあった。」
−明日から、オープン戦がスタートしますが、ここまでの仕上がりは?
「ピッチャーが心配や。岩隈もピリッとせん。貯金をつくれるピッチャーが、最低2人は欲しい。負けの多いピッチャーはダメやな。負けを少なくしないと。防御率が良ければ、自然に勝ちが付いてくる。ピッチャーの一番のこだわりは防御率。そのために、まず先頭打者を出さないことが大切や。」
(フェルナンデスが居残り特打)
「フォームに無駄があると思わんか。ちょっと余計な動作が入ってると思うんや。ただ、強打者には自分の感覚があるから難しい。それでやって来てるからなあ。本人に言うか言わないか迷うな。やっぱり言わんとこう(笑)。」
【1日・ロッテ戦 試合前】
「選手は何時に起きているんだ? 7時か? もっと早いか? 早出は8時出発だろ? もっと早いか。かわいそうなことするよ。去年、北九州で夜中の1時まで試合したな。夕飯3時だった(笑)。延長じゃなかったんだよな。」
−延長なしのシーズン最長でしたね。
【1日・ロッテ戦 試合後】
−今日はオープン戦の初戦でしたが。
「初戦? 練習試合もオープン戦のつもりでやってきたんだけど。楽天野球をやってしまいました。打ちも打ったりだけど、打たれも打たれたりやな。見事なホームランを打たれたな。ホームランを打たれるのも難しいぞ。」
−田中投手はいかができしたか?
「ボールが高めに浮いてコースに甘く入ったのは、点を取られた回だけじゃないか? ただ、もう少しストレートを原点能力(外角低め)にズバッといかないかな。19歳の少年に求めるのは難しいか。」
−開幕投手は?
「全然迷ってない。他にいないじゃない? 長谷部? じゃあ、明日の長谷部を見て決めるか。」
−礒部選手にバントをさせていましたね。
「オープン戦だけど、送る練習はしておかないとな。(結果的には失敗したので)礒部にはピンチバンターを出さないかんか。」
6回は打線が繋がりましたね。
「つながったか? ウチは線じゃなくて点だ。打点や。打線にならない。何が悪いのかなぁ。やかましく言わなきゃいけないんだろうけど…。」
−片山選手はいかがでしたか。
「不思議なピッチャーや。打たれないな。横から見ていると、何だこの球は? って感じなんだけど、角度かな?」
【2日・ロッテ戦 試合前】
「長崎って、原爆記念館か何かあるの?」
−すぐそこにあるようです。
「広島が先に落ちたんだよな。」
−そうですね。6日に広島で9日に長崎です。
「戦争以前に生まれた人は本当に少なくなったもんな。」
ー63年ですからね。
−オープン戦が始まりました。
「公式戦になるの?」
−オープン戦も記録はつきます。記録員が来ているので。
「昨日のも残るのか?」
−歴史的には。
「我々の時はオープン戦はさっぱり。一流選手は皆オープン戦は悪い。強いところは12球団の下から2、3番目。」
(アマ野球の話になって)
「昔の監督は刺激の使い方が上手かったんだ。これ(練習)見たら、大学生とか社会人の選手は自信持っちゃうよな。昔、練習が終わると1軍の試合を見に行ったんだ。「とてもできない」と思ったな。ピッチャーって後ろで見てると打てそうな気がするやろ。バックネット裏から見てて「打てない」と思ったな。カーブは凄かったな。今、カーブ投げる人いないじゃない。みんなスライダー。(変化が)大きいから体の近くからくるから見てて「打てない」と思った。何人かひっくり返るんだよ。それをドーン、ストライクやった。」
(ベンチに草野選手が来て)
「どうや? 天才! 最近調子悪いのか?」
(苦笑いで首をひねる草野選手)
「昨日打ったっけ?」
草野「打ちました。」
「目立たないなあ。」
(先に福岡に向かう朝井投手、岩隈投手、田中投手がベンチにあいさつに来て)
3人「お先に失礼します。」
「はいよ。(田中投手に)顔色悪いんじゃない?」
田中「大丈夫です。」
「そうか。途中下車しちゃダメだよ。」
3人「はい。(苦笑)」
−途中下車の必要ないですよ。行った方が楽しいですから。
「そうだな。」
【2日・ロッテ戦 試合後】
−最後は、ヒヤヒヤの試合展開でしたね。
「ヒヤヒヤしないよ。(オープン戦は)勝負にはこだわってないから。個々の能力やコンディションとか、そういうのを見ている。ただ、小山がこういう状態だが、2日続くとどうかと思う。」
−長谷部選手はいかがでしたか。
「長谷部はイケそうだね。チェンジアップという良いボールを持っているから。あれを軸にして配球を組み立てていけば、面白い存在になるんじゃないか。長谷部は合格点だよ。」
−長谷部投手はストレートとチェンジアップを投げ分けてました。
「持ち球の中でチェンジアップがあると、相手バッターが警戒するし、意識が高まる。キャッチャーの腕の見せ所だ。キャッチャー冥利に尽きるピッチャーやな。」。
−スピードはそんなに出てませんでしたね。
「体感スピードはもっとあるような気がする。133キロのストレートで空振りをしていた。空振りして、ボード見たら133やった。野球の不思議なところ。スピードガンは角度とかで(数値が)違ってくるけどね。」
−今日の収穫は。
「今日の収穫は長谷部だよ。目処が立った。使えそうな気配を感じた。問題は小山だ。どうすんだ? こっちの問題の方が大きい。終盤に投げるピッチャーは、これから投げさせるけど。青山やドミンゴとかになりそう。ただ、青山は内容が良くない。良い球は投げるけど、芯で捕らえられている。いい当たりが多い。そこがひっかかる。球自体は悪くないと思うんが…。投手のことで頭が痛い。」
−木村捕手のリードも良かった?
「一回り目は完璧だ。単純な配球だったけど。二回り目をどうするか見ていた。追い込んでからチェンジアップを上手く使っていたね。 」
【4日・ソフトバンク戦 試合前】
「外はすごい天気やな。」
−みぞれですね。
「冬みたいな天気やな。」
(改修された外野フェンスを見て)
「あそこに段ができたな。なんだあれは?」
−幕が張ってあるみたいです。クッションみたいな。
「どういう意味があるんや?」
「肩が強い外野のチームならいいんですけど、三塁打が多くなるみたいです。」
【4日・ソフトバンク戦 試合後】
(試合後すぐにブルペンへ直行)
「すいませんね、お待たせして。言いたいことがあったからさ。今日は何かあったかな?」
−今、どのようなお話をされたのですか?
「専門的な話だから。マスコミ用じゃない。チーム用の話。」
−朝井投手が7安打されました。
「野球というのはメンタルなスポーツだと思うんですよ。ちょっとしたことで、試合で左右される。今日の朝井は悪くなかった。今日は、朝井、愛敬、青山、ドミンゴか。ん〜、打者心理というのがあるわけですよ。プロのレベル、見えてこなきゃいけない。それを具体的に話した。今日は非常にキャッチャーの勉強。外人(レストビッチ)に3本打たれてるようじゃ…。彼のペースでバッティングをやらせてる。こっちがボールを持って、主導権を持っているのに。初めての外人(との対戦)だということは差し引いても、ベンチで見てると何を狙っているか、見え見えなんだよ。とにかく、キャッチャーはいい勉強。朝井は「今日いいな」って言ってたんだ。今日の調子なら0点で抑えなきゃいけない。それを感じてくれているかどうか。」
「本番が近いから、注文厳しくなるんだ。今までは調整。(これから)準備に入っていく。キャッチャー誰使うか迷ってる。キャッチャーばっかり見てる。」
−ドミンゴ投手はどうでしたか?
「ストッパーとキャッチャーなんだ。青山、ドミンゴ、小山。今日の内容からいってドミンゴだね。ドミンゴはちょっと頭出た。相手がストレート待ち構えるわけだ。そこにストレートをバーンと投げて前へ飛ばない。そこだ。小山、青山は真っ直ぐ待たれて、甘く打たれてるでしょ? それで、ドミンゴがいいなかと。ここ(ヤフードーム)はオーロラビジョンがあるからいいや。」
−すぐに見れますもんね。
「そう。(ドミンゴは)スライダーをお披露目したからね。ストレートとチェンジアップだけだったけど、いいストレートあるんだから、それを生かすためにもスライダー。全然お披露目しなかった。これで味しめてくれれば。ストレートとチェンジではそのチェンジを打たれるんだよ。チェンジまで生きとったやないか。もうちょっと見てから。1イニング限定でね。」