5日午前8時15分ごろ、東京都千代田区永田町1の国会議事堂南門前の路上で、男が自動式拳銃で自分の頭を撃ち自殺を図った。男は銃刀法違反(所持、発射)容疑で警戒中の警察官に現行犯逮捕されたが、搬送先の病院で約1時間後に死亡した。
警視庁公安部の調べでは、男は大阪を拠点とする右翼活動家、向井正志容疑者(58)とみられる。靖国神社参拝問題や外交政策で強い姿勢を望むとして福田康夫首相にあてた抗議文と報道機関への要請文の計2通を持っていた。向井容疑者は南門前でタクシーを降り、無言で右側頭部を1発撃った。
直後に現場を通りかかった国家公務員の男性(55)は「紺のスーツ姿の男が大の字になってあおむけに倒れていた」と話していた。
【古関俊樹】
毎日新聞 2008年3月5日 11時59分 (最終更新時間 3月5日 12時33分)