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【社会】

薬5倍投与で死亡と提訴 医師、薬剤師らに1億円請求

2008年3月5日 18時22分

 東京都港区の虎の門病院で2005年、入院していた大学教授の男性=当時(66)=が正規量の5倍の薬を3日連続で投与され死亡したとして、遺族が5日、病院を運営する国家公務員共済組合連合会と、担当した当時の研修医や薬剤師ら6人に対し、計約1億円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 原告側によると、病院側は投与ミスと死亡との因果関係を認めているが「訴訟で責任の在りかを明確にし、再発防止につなげたい」としている。

 虎の門病院総務課は「訴状が届いておらず、内容を確認できないのでコメントできない」としている。

 訴状によると、教授は05年8月下旬から、肺がんで入院。肺炎を併発したため、同10月29日から3日間、点滴で治療薬を投与された。

 その際、担当の研修医が、正規の量は1日180ミリグラムだったのに、5倍の900ミリグラムと誤って薬剤師に指示。教授は3日目に意識障害が起こり、11月10日、中枢神経障害などで死亡した。

(共同)
 

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