(cache) カヲルの存在価値とは
TV用エウ"ァンゲリオン第24話で登場した、フィフスチルドレン「渚 カヲル」はどのような価値があったのか考察してみました。
まず、シンジを取り巻く今までのキャラクターとの違いについて考えてみよう。
EVAを中心とした、シンジの周りには多くの女性が登場してきた。(レイ、アスカ、ミサト、リツコ)
しかし、24話のここに来てなぜ、男性キャラを使用したのだろうか?
いままで友人(トウジ、ケンスケ)とシンジはお互いにコミュニケーションを交わしあってきた。
でも、この関係は友人以上になることはありえなかった。なぜなら、お互いに相手の心までは干渉せず
表層的なつきあいであったからだとおもう。それにひきかえ、カヲルはシンジの心奥深くまで入り込んできた。(入り込めた。)
シンジにとってのカヲルの存在について。
カヲルはシンジにとってはじめての言葉である「好意に値する。好きってことさ」と
全くの迷いもなく又、相手の心に触れることも恐れずに言ったのである。
この事により、シンジの心を動かしたのである。今までのキャラクターにはない恐れない心というものを持っている。
この心にシンジは引かれていったのではないだろうか
カヲルを通じて、なにを言いたかったのだろうか
まず、少し戻ることになるが、女性キャラでなく男性キャラであった。
べつに実際は性別はどちらでもよかったのではないかと思う。名前からして、男性とも女性とも
取ることが出来るからである。しかしあえて、男性なのは今までの、
異性への興味による関係(アスカとの関係)、親子の愛を求める関係(レイを母親と重ね合わす)ものとは違う
全く新しい関係を表したかったのではないでしょうか。
実際にどのような関係だったのだろうか、
考えられることとしては、シンジの心を表したいたのだとおもう。
シンジの意思を自我と例えると、カヲルは心のなかに潜む超自我的存在。または
今まで迷い続けてきた、心の鏡ではないでしょうか
カヲルは、「僕を消しておくれ、さもなければ君達が消えることとなる。」と、死を志願したが、
以前、シンジも同様にトウジがのったEVAを倒さなければならないとき、「死んだほうがましだ。」
と相手を倒すより自分が傷つく道を選んだ。つまり、生きていくために必要な食べ物である、肉を
かわいそうだからという理由で拒んだのである。シンジは、今まで拒み続けてきた。
しかし、最後にシンジ自身の手でカヲルを握りつぶした。このときシンジは肉食を
一時的に認めたのである。この事から、シンジの苦悩が始まり、25話26話に続いていく・・・・・・。
カヲルはシンジの心は繊細であると見抜いた。カヲル自身の心は、シンジの心を簡単にひき付けるという形で
視聴者に繊細であると見抜かせた。
繊細な心が相手を傷つけるつまり、肉食であるということを拒否するという形になったのである。
もし、カヲルが存在していなければ、シンジは肉食をいっさい認めずカヲルと同じ道である
死という道しか残らなかったのではないでしょうか。シンジの目の前でカヲルが選んだ道をシンジとレイに
見せるということで大きな一つの試練を与えたのだと思う。大きな試練とは、繊細な心だけでは人間
は生きていくことが出来ない。時には、EVAのような猛獣のようになることも必要であるということを・・・・・。
そして、シンジはカヲルの遺言を通じて生きるという自分自身の存在価値を見いだした。
レイは、「私捨てられるのね。あの人に。今まで望んでいたのに、今はこわい。」
と、自分自身の価値が分かるようになったからこそ、人と別れるのがこわいということに気づく
ようになったのだと思う。
TV版では、シンジしか、最終結果が見いだせませんでした
しかし、カヲルの存在があったからこそ、一つの答えが見つけられたのだと思う。
30分程度で作ったのでまとまっていませんでした。
長い文ににおつき合わせしてすいませんでした。