蒸気機関車については前から希望、要望はかなりありました。
メルクリンの物は下の図のようにクロスヘッドとメインロッドが一体になっています。
クロスヘッドが前後しながらシリンダーブロックを支点にして上下左右に動いているのです。
蒸気をやるならなんとかNレベルのロッドの動きを与えたいのです。
C62での場合大きい方が1/200、もう一つが1/220オレンジの縦長四角がクロスヘッド。
メルクリンの蒸気はメインロッドを上からみてぐにゃりとS状に曲げて対応させています。
日本のSLを1/220ではメインロッドが上から見てはみ出させてもクロスヘッド、シリンダーピストンへは繋げられません。
シリンダーを外側へいっぱい移動させても。1/200ならばボイラー内に収容出来るが1/220では分解組み立てが6×8のモーター
では出来ないでしょう。
蒸気の設計は以前よりゆっくり進めてはいたのです。
エンジンドライブをすると集電と絶縁の相反する問題を巧く限られたスペースの中で処理しないといけません。
絶縁の為シリンダーブロックをどう左右分割するか?
ランボードとシリンダーの接合、組み立て易さ、部品を減らして価格をどう下げるか?
動力の概略設計は出来て細部に掛かり始めている所です。
しかしまだまだ問題が山積みです。
1/200で使えるロッドピン、スケールでは頭径0.88mm。
動輪間隔の問題を巧くアレンジしなければなりません。
動輪間隔の問題ですがNゲージでさえ1/150ではスケールどうりには出来ないのです。
1/150の場合でもフランジ高さを0.5mmにしたとしても動輪間のクリアランスは0なのです。
現在のメーカーのフランジ高さは大体0.7程度もあります。
動輪間隔のクリアランスは少なくても0.5mm程度は最低必要になります。
どうすれば解決できるのか?
スケールを大きく採る、全長をストレッチする、動輪径を実際より小さく設定する、以上を組み合わせるなど。
そうしなければ1/150でさえ蒸気をスケールどうりに製造は出来ないのです。
KATOはスケールを大きくとり巧くアレンジしています。
中国製は動輪径を0.5mm小さく設定していますが動力が収まりきらず車高が高くなっています。
D型は車輪を小さく設定しても印象に影響を与えませんがC62などは車輪径を小さくすると迫力というか印象が違って見えてしまいます。
なかなか難しいものなのです。
下の図は1/150の場合の動輪間隔の説明用のものです。
予告を出すのがはやって来ているようなのでウチはC11でもやります。
どうしてC11なのか?
これが出来ればほとんどの正式機はこれより大きいので後が楽になる。
当然ながらエンジンドライブというのもわかるだろう。
おおまかな設計アイディアはほとんど出来てロッド部分の設計でアイディアの煮詰め、改良をしていました。
とりあえず下回りの試作からぼちぼち始めます。
マルイはD51、C57ですか。
図面を引いて検討しての予定でしょうか?
145RをD51、C57で通すのでしょうか?145RはNゲージ換算で200R。
動輪のフランジをとっぱらうんでしょうな
追加
上の1/150の図を載せていたのはリアルラインのD51について意見を聞かれていたのでそれに対しての説明も兼ねての事でした。
ほとんどの人が国鉄大型C,D蒸気が1/150でスケールどうりに作れないのを知らないのが解ったので書いたのです。
少し前に発売されたようですがKATO、KATOのコピーのアリイと動輪間隔など寸法的に変わらない様です、ということは1/150
ではなく1/140だったということになります。
1/150のスケールで作るというのが売りだったと記憶していたのですが、国産と言っているのですが中国製で部品状態で輸入して
箱詰めを国内でやったから国産なんていうことはないでしょうね?
もしそれだったら北朝鮮産のアサリみたいになってしまいます、昨今偽装がはやっていますから。
発売予告の時はようやくスケールどうりのD51が出ますねー、と言われて意見を聞かれていたのですが発売後は非常に静かです。
だから1/150でスケールを守っては造れないと言ったのに。
なんだったんでしょうか、SLはそんなに簡単には製品化出来る物ではないのです。