イラン大統領がイラク訪問、両国関係称え米国をけん制

2008年 03月 3日 09:18 JST
 

 [バグダッド 2日 ロイター] イランのアハマディネジャド大統領が2日、バグダッドを訪問し、イラクとの新たな関係を称えるとともにブッシュ米大統領の中東政策を批判した。イラク訪問は2日間の予定。

 イラン大統領のイラク訪問は1980年のイラン・イラク戦争以来初めて。また、2003年の米軍によるイラク侵攻以来、イラクを訪問する中東周辺国の最初の指導者となった。

 イラクには現在、15万人以上の米軍部隊が駐留しているが、イスラム教シーア派が過半数を占める両国の経済・文化的な関係強化を強調し、米国をけん制する狙いがあるとみられる。

 ブッシュ大統領は1日、イラク駐留米軍を殺害しているシーア派過激派に武器を提供しているなどとしてイランを非難したが、アハマディネジャド大統領はこれを退けた。

 イラクのマリキ首相とともに記者会見したアハマディネジャド大統領は「他人を非難すれば中東で米国が抱える問題が増えることになり、問題は解決されない。米国人は中東周辺地域の事実を理解していない。イラク国民は米国が好きではない」と述べた。

 

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