袋井市の原田英之市長は4日、掛川市立総合病院との統合協議を進めている袋井市民病院(同市久能)の常勤医師9人、看護師27人が3月末で退職する予定であることを明らかにした。新規採用は医師7人、看護師8人にとどまる見込みで、医師は昨年同期比で2人減、看護師は約30人の大幅減になる。医師の退職に伴い、呼吸器科が休止となる。医師、看護師不足を発端にして始まった病院統合協議だが、減少傾向に歯止めがかかっていない現実が浮き彫りになった。 同日開かれた同市議会3月定例会の一般質問で答弁した。 同病院では2年ほど前から医師、看護師の減少傾向が続いている。医師は2005年度当初の47人から比べると約10人の減。看護師は06年度当初のピーク時の243人から約50人減っている。 原田市長は「(医師引き留めの)これといった方策はないが、(掛川と統合する)新病院への希望を糧に、現市民病院で頑張ってくれるようにお願いしていきたい」と話した。 袋井、掛川両市は昨年12月から新病院建設協議会を開き、両市立病院の統合協議を進めている。現在、2回の会合を開催。12月までに建設規模や場所、建設時期などをまとめた基本構想を策定する予定。 |