本紙に連載の「子ども栄養学」によると、家族が最も簡単に幸せになれる方法は、手作りの料理でみんな一緒にゆっくり食卓を囲むことだという せわしない現代において、ゆったりと食事を楽しむことは最高のぜいたくかもしれない。明治時代の軍医で「食育」という言葉を初めて使ったといわれる石塚左玄は、「命は食にあり」と家庭における食事の大切さを説いたそうだ そんな家族の幸せを揺るがしたギョーザ事件は、日本産米の対中輸出にも影を落としている。政府間で合意した日本産米を中国側が港の保税倉庫に留め置いているようだ。まるでギョーザ事件のしっぺ返しである 事件の捜査では、中国公安当局が一方的に中国での殺虫剤の混入を否定し強硬な姿勢をみせた。日本との捜査協力などまったく意に介していなかった。外国版モンスターとも言えよう。自分勝手で、することが大人げなくはないか 食品だけでなく玩具の毒物含有や公害による水質汚濁、大気汚染など、かの国には厄介なものがまだまだある。鼻持ちならない中華思想のおかげで、今に水すら飲めなくなってしまうようではシャレにもならない。
|