【今度は女性も!】
自身がゼネラルマネジャー(GM)を務めるヒーリングサロン「TORICO虜」が先月13日、故郷の大阪・心斎橋にオープン。先月末でAV女優を“卒業”しただけに、ひょっとして実業家転身?
ところが、本人は「とてもできませんよ。私は丼勘定やから…。あくまでも趣味の範囲」。笑って否定した。
サロンでは、マッサージに使う高級アロマオイルの選定などのプロデュースを担当。「肌の乾燥がひどいんで、アロマはよく使っています。もともと好きな分野やったし」。店名を決める際にも、いくつかの候補の中から「ナナ(七)」の字が入った「虜」を選んだそうだ。
関西最大級の100平方メートルの広さを誇る店内は、男性客でも入りやすいように装飾をシンプルにしている。6つあるベッドはカーテンで仕切られ、カップルが来店した際には、お互いの姿を見ながらマッサージが受けられる粋な工夫も凝らしている。
【「アッという間」だった3年9カ月】
B90・W58・H85というGカップのダイナマイトボディーと濃厚な絡みで男性諸氏を癒やしていたナナ。今度は男性だけでなく女性にまでも癒やしを与える立場になった。「もともと癒やしには興味がありましたから。駆け込み寺みたいに気軽に来てもらえたらエエなぁ…」
今年8月にAV女優卒業を宣言し、10月4日に最後の作品『夏目ナナ引退』をリリース。AV女優業は3年9カ月に及んだ。「楽しいこともあり、悲しいこともあり、本当に山あり谷あり。突っ走ってきたんで、アッという間でしたね」
AV女優時代は、テレビやラジオ、舞台、CDデビューまでマルチな才能で人気を博したが、これからはタレント業とGMの2足のわらじだ。年齢を2歳もさば読みしていたこともカミングアウト。再スタートもまさに“裸一貫”だ。
10月からは、大阪のコミュニティーFM、FM千里「夏目ナナのキラキラMOONBOW★」(金曜午後7時)に初めてのメーンパーソナリティーとして出演。週1回は大阪に帰るようになった。
「店をオープンすることになったんも大阪やし、大阪弁も抜けへんのとちゃうかなぁ。やっぱり大阪という土地が好きやなあと思います」
【先輩には飯島愛、小林ひとみ「目標とする人は、自分かな」】
さらに、1970年代の人気映画「女囚さそり」の香港映画版「さそり」(来年公開予定)に出演。来年には映画2本の出演も決まっている。
AV女優から華麗な転身を遂げたタレントといえば、飯島愛や小林ひとみらが知られるが、「飯島さんはすごい方だと思いますけど、(先輩のAV女優は)あまり意識していなかったんで、どうって言われても…。目標とする人は、自分かなあ」。
ファンにとって非常に気になるのは、再び“あの”ダイナマイトボディーが拝めるときがやってくるのかどうか。
「今はまったく頭にないです。AVを見てくれたファンの人からは『残念』とかいう声を聞くけど、(出演AV作品数の)43本はね、ずっとなくなるもんじゃないから。(DVDを)グルグル回して見てくれたらエエんちゃう?」
記者としても、個人的なファンとしても、“封印”が解ける日を信じて、今後の活躍を見守りたい。
ペン・格清政典
カメラ・浜坂達朗
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