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BLブーム火付け役「テニスの王子様」が最終回
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名門中学校に所属する天才テニス部員らの活躍を描いた人気マンガ「テニスの王子様」(作・許斐剛=このみ・たけし、通称「テニプリ」)が、3日発売の週刊少年ジャンプ14号(集英社)で最終回を迎えた。ミュージカルやアニメ、映画になりテニス部員が増えるとともに、美少年キャラクターが「腐女子」の間でブレークするなど、各方面でブームを巻き起こした「テニプリ」は今回の379回目で、約9年間続いた連載に幕がおろされることになった。
「テニプリ」は帰国子女でテニスの天才選手である主人公「越前リョーマ」が、私立中学校テニス部に入部。部内マッチや東京都大会での激しい闘いを通じて成長していくというストーリー。連載は1999年7月から連載が始まると同時にブームとなり、2003年から始まったミュージカルは「テニミュ」と呼ばれ、イケメン好きの女性の間で圧倒的な人気を集めた。
「テニプリ」人気は中学、高校の運動部の勢力図を一変させる。全国高体連の統計によると、テニス部に所属する生徒数は、連載開始直後の2000年の9万9220人から一気に上昇に転じ、04年には12万5722人にまで増加。他競技も含む高校全体の登録生徒数が減少するなか、異例の伸びをみせた。
また、美少年主人公や「テニミュ」に出演するイケメン俳優たちも話題で、特に「ボーイズラブ(BL)」といわれる男性同士の恋愛物語を好む「腐女子」の間で爆発的な人気となっていた。