2008-01-30 「岡田斗司夫の遺言2」レポート提出_その弐
■[岡田斗司夫]「岡田斗司夫の遺言2」レポート提出_その弐

「ロフトプラスワンでのイベントのメモをベタ書きしました」の続きです。
●トップをねらえ!(その1) 第一話のオープニング映像を見ながら
・トップを見ていない人は? なにほぼゼロか!
・トップは樋口真嗣のセンスが全編に渡って凄い。新聞記事の細かい所まで!
「しびれるぜ、鋼の巨人」(オープニングの新聞記事より) ##補足絵1
・当時の同人誌でも指摘されたけど、主題歌中の日本列島が所々違っている。
→未来の日本なんですが、原子力発電所のあるところが沈没している(かけている)
「ほら、NHKで出来ない話でしょ?」 ##補足絵2
・窪岡と貞本が上手すぎてギャグがちゃんと見れなくなる。(主題歌中を見ながら)
→ロボットを動かしてくれと言ったらこんなに動かす/尻を見せてくれと言ったら必ず見せる! ##補足絵3
・当時のアニメ業界は真面目な人が多い。褒めてくれる人が少なかった。
●トップをねらえ!(その2) 第一話のAパートBパート映像を見ながら
・ロボットの縄跳びを書くのは難しい。これを作打ちで原画マンに説明しなくてはいけない。(なぜ必要なのか?)
・面白い以外の説明をする必要がある。 村濱 章司:「向こうで揉めてますよ」
・ロボットで「ネエ〜」を書くことで当初の目的を達成したと! ##補足絵4
・絵コンテの脇には「ノリコはバカ」とハッキリ書いてある。
・このあたりで当時ニュータイプの編集長は嫌な顔をした。
・庵野監督「ロボットの色の違いは中学のジャージの違いです」 ##補足絵5
・音楽の田中公平さんに庵野監督がヴァンゲリスのテープを持ってきて「これとそっくりに作ってくれ」と依頼した。
→庵野監督のヒドさ、今だに田中さんは怒っている(笑) ※ここでヴァンゲリスっぽい箇所を上映
・このアニメの特徴として、実際のメーカ(ペプシやポテチなど)の商品を積極的に書く。 ##補足絵6
「権利の問題ってなに?」「責任とるから」クレームはなかったらしい。
●トップをねらえ!(その3)さらに第一話のAパートBパート映像を見ながら
岡田さん「コーチは結局タカヤノリコが選ばれた理由を最後まで言ってないよね。」
庵野監督「あれはえこひいきですね。」
岡田さん「あってんじゃん!!!」
※ここら辺の会話は四話時点でのもの
・「お姉様が鉄下駄を!」→日高さんが6回リテイクをだした。笑って笑って。シリアスには言えない。
・絵描きはアニメの画面の構図を考えて書く。 ##補足絵7
・トップは「アニメを作るのが楽しい」王立で培った技術をトップで解放した。
→王立とトップで一つなんですよ。
・庵野監督はこの頃から自分で音響をやり始める。
・なぜライダー飛びがあるのか、なぜタロウのひねりがあるのかわからんです。 ##補足絵9
●トップをねらえ!(その4) 立ち上げ頃のお話
・もともと、BANDAIの渡辺さんの同期であるウノサワさんがOVAの話を持ってきた。
・1本1500万でやれない?4本で6000万。
→それを時間数で割ってみると20分ちょっとで上記値段となる。
で6000万ならばもしかしたら6本にもなるかも。もしかしたら6本で9000万になるかも。
・4本6000万と6本9000万のどちらでもできるようなものを考えてくれ。
・岡田さんは原作設定/脚本/プロデュースを担当。
山賀代表「この作品はガイナックスの暗黒面になるはずだよ。」
山賀代表「岡田さんのゴーストになるので一生言わないでください。」
→売れてきたらやつは表で言いやがんの(笑)
・1話と2話は岡田が書いた。で細かいSFの設定を山賀に説明する。
・泣きのプロットは山賀が担当しそこに樋口の悪ふざけがはいって、
庵野監督がニヤニヤしながら「このままやっちゃいましょう」と言う。
※注 ここらへんで「僕(岡田さん)のみの見方しか説明できないよ」って発言が印象に残りました。
●トップをねらえ!(その5) さらに作成時のお話
・全26話のプロットがあった。どうせのびるだろう。
・宇宙での防衛戦線、地球の状況などあったが、ノリコの話のみに集中する。
・岡山がいい話/樋口悪ふざけ/庵野監督は情調を入れることによっていい台詞が入る。
・庵野監督は台詞命の男の子なので切れない
・アニメはその場が作る。日本車の開発状況と同じ。そして監督は現場の雰囲気を作る。
→その時のノリで作ったもの、その場が終わるともう作れない。場から憑きがはなれると作品が落ちていく。
・だから、樋口を中心で明るい場を作ることが目的であった。
・これを庵野監督にのっけよう。彼が切ると言っているのであればしかたがない。
・自分がただ一つやったことは、これは7800円の商品で、イデオンのようなネガティブな戦争ものを出したくない。せつないものは出したくない。
→そこで大事なのが宇宙怪獣の設定になります。
・カート・ヴォネガット・ジュニアの作品(「猫のゆりかご」が元ネタになったそうです。)には肝心な所でつまんないことが起きて台無しになる。これをやりたい!
・ギャグのなかにシリアスを入れるとヴォネガットっぽくなる。
●トップをねらえ!(その6) 遺言めいた話
・ここからは遺言だけど、近年だんだん僕のクレジッドは小さくなっているし、ビデオももらっていなかった。(最近は店長がくれるけど)
・しかし、ガイナとは悪い関係ではない。
・別の人(※注仕事関係の知人かな?)から、「この作品には岡田さんの影が大きい、マニア以外は岡田さん抜きでは説明できない。」と言われた。
・「案外、影がでかかったんだなあ。」という感想があった。
・公式資料からないことになってきている。これは言ったほうがいいのかなあ→言ってもなあ→そこで揉めるのは→揉めても金にならないよなあ→「あ、パチンコトップをねらえ!があるかもしれないじゃないか!!!」
・歴史の書き換えは嫌だなあ、っということです。
ここから以下は補足画像 ※見難いでしょうか?
##補足絵1##
オープニング 24秒あたり 「しびれるぜ、鋼の巨人!!」
※1分13秒あたりも注目。かっこいいぜ!アンノさん。
##補足絵2##
主題歌 1分32秒あたり。 「原子力発電所のあるところが沈没」
##補足絵3##
主題歌 2分35〜秒あたり 「リクエストのママ、動くロボットや尻」
##補足絵4##
5分7秒あたり 「あら、そうかしら?ネエ〜?」
##補足絵5##
7分56秒あたり 庵野監督「ロボットの色の違いは中学のジャージの違いです」
##補足絵6##
「権利の問題ってなに?」で、ロッカーに”貞本”!
これの3倍ぐらいキャプリましたが、こんな発見がいまだにありましたよ。
##補足絵7##
13分13秒あたり
絵描きはアニメの画面の構図を考えて書く。左上が余らないようにありえない長さの
ホウキを書く。こんなに長いと振れないね。的発言がありました。
##補足絵8##
15分33秒あたり「確かにお前には才能がない!」→とんでもないことを言うが回り込みながら(書くの面倒)やると違和感ない。
##補足絵9##
21分20秒からの捻りを加えたライダーキック!
※注 ここら辺で終わります。1話丸々いろんな箇所で解説が入りました。心に残った部分のみ抜粋します。
鉄下駄姉様はupしません。あれは動画でないと!
余談:
分かりやすいと思ったので画をupしましたが、怒られたら速攻で消します。
で、これから5話以降を見ないと。誤字はその後w!
残りはまた後日。次は第三章の三日前ぐらいに来れば全部終わっているかも(笑)
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- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア, 伊藤典夫
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