2008-01-28 「岡田斗司夫の遺言2」レポート提出_その壱
■[岡田斗司夫]「岡田斗司夫の遺言2」レポート提出_その壱

日時:2008/01/22 19:30〜23:40頃まで 新宿ロフトプラスワン(約150人)
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2008/01/122_ff99.html
※前回の第一章目のレボは以下になります。
「岡田斗司夫の遺言」レポート提出_1〜3
http://d.hatena.ne.jp/eg_2/20071216
●前説から本題に入るまで
・斉藤さん「本日は岡田斗司夫の遺書にお越しいただいて〜」
→遺書でない、遺言です(笑)先ほど楽屋で話していて、遺言第6章までやりましょうと言われた。
・遺言が長くなるはずがない。今回はディテールの話が多いので短くすむだろう。
・一時間半やって休憩いれます。でも休憩が気持ち的に休めないので喋りますが。
※注 前回はプレゼントコーナー、他のイベントだと宮さん親子&鈴木プロデューサの
・前回ブログに報告する人が多くて助かった(!)。自由にメモはOKですよ(!!)。勝手な録音とかはやだなあ。
・トップを話すけど、後でやるアニメ夜話と被るかもしてませんのでネタバレ注意を書いておいて下さい。
●トップをねらえ! の話の前に
・前回の感想を見ましたが、来たお客さんの層が1ど真ん中の人(来るべくしてきた人)と、2アニメのことも知らない人(ライト層でオネアミス=王立宇宙軍というのが解らない)がいて悪いことをしたなあっと。
・トップを知らない人にも親切にして敷居を上げないようにする。
・王立が終わった当たりの話なんですが、85年?86年?87年?。ブログに書く時はwikiとかを見て正しく書いてね(笑)
※注 wikiから、”『トップをねらえ!』(GunBuster)は、1988年、ガイナックスにより1話30分、
全6話のOVAとして製作・販売され、人気を博したSFロボットアニメ。〜”以下略
http://ja.wikipedia.org/wiki/トップをねらえ!
●王立宇宙軍(その1) 王立公開前後
・王立が終わってからアメリカ版の話がBANDAI側より出てきた。
・ハリウッドでの上映っといってもほとんど宣伝目的である。
・チャイニーズシアターにて上映。そこを広告代理店がわざわざ借りて吹き替えまで作った。
また、チャイニーズシアターは当時から、大昔と違って権威のまったくない観光名所でしかないとも
・米国においての吹替え文化の説明(以下から)
・映画という物は日本においてはややインテリよりの印象があるが、米国においては大衆文化の娯楽としての立場がある。識字率(分盲)が高くなく、画面下方向に字幕のあるのは受け入れにくい。
・BANDAIとの契約にて、王立宇宙軍は山賀監督(gainax)にチェックを受けないとVTRのカットや編集ができない契約になっていた。
→自分達ができる反面、その作業自体の発生がうざい的発言もありました。金曜ロードショー(かな?)の編集も自分達で行った。その方が安心するため。
・米国の役者ランクとして、TV/映画役者/CM/実況映画等に出られないような人が声優となる。
・業界の中心(ハリウッド)にいられないような人達のこと。プライドのない人、台本に自分らしさ/アドリブを出そうとするような人達。
・日本版王立宇宙軍のアフレコはだいたい40人ぐらいかかったが、米国では7人(!)で全てをやる。
・岡田さんはアフレコには立会わなかったが、山賀監督が現地にてアフレコした時の感想として
山賀監督「俺らがやれば良かったよ!!」
※注 あんなアフレコレベルだったらという意味でしょう。カタコトでもいいということか。
・たとえカタコトでも日本人の方が真剣にやる。米国声優はアドリブの嵐。何回もリテイク発生。
・最終的には形になったが、初回時よりも声優は全入れ替えになった。
・日本版は専門的な台詞もあるし、感情的な台詞にならない様に押さえている場合もある。
「ちくしょう!エンジンに火がついちまったぜ!!」等盛り上げようと勝手にやってくれる。
→米国ではアニメはあくまで子供向けであり、それ用のサービスであるとも。
・ハリウッドでの公開は夕方一回のみ。夜には本来のものを上映。でもコア層は来てくれた。
・米国公開にて自分達の仕事は終わりである。が「なんか違うぞ」と。
・劇場にて拍手しているのは宣伝の人や吹替えの人、リムジンでなくマイクロバスでお出迎え。
→事前に思い描いていた光景とまったく違い、「神様は意地悪」等の発言
●王立宇宙軍(その2) 帰国後の状況
・帰国した時点にて日本の興行収入の悪さを知った。
・四国で日に三人とか五人。(会場が笑ったのに対して)いや当時の邦画人気でかつ四国という状況では検討した方なんだよ。
・この結果を受けてのBANDAIの解釈は2つに分かれていた。
1「失敗であり、これ以上被害を広げない為に早めに手を引こう」
2「この状況を拡大していこう」
・王立の金銭面の状況として
全制作費/宣伝等の諸々の経費 8億円
公開して上がった効果 1億円
金曜ロードショーの放映権 1.5億円
ビデオ/LDの収入 +α円
→ビデオが発売して結果が出るまで黒字かどうか分からない。
ただし、公開終了直後だとビデオ発売前なので赤字である。(株主総会にて影響がでる)
※注 ここお金の話なのでけっこう重要なのですが、メモ間違っているかもしれません(自信ないってことです)。
●王立宇宙軍(その3) 色々な新企画の立ち上げ
・BANDAIのイケイケ方向の人が「TVシリーズになりませんか?」との話を持ってくる。
・BANDAI側の意見として「ナウシカが上手く回らなかったのはTVシリーズにならなかったから」
→岡田さん「30分単位で終わるナウシカって(笑)」うはははは。
・その話を持ってこられた後の岡田さんと山賀監督のトークにて
山賀監督「TVシリーズ52話考えましょうよ。」(一年の準備期間をもらえる予定の為)
岡田さん「ど、どうするの?」
山賀監督「映画の2時間を52本分伸ばすんですよ。」(!)
岡田さん「リイクニは3ヶ月出ないの?」
山賀監督「出るんですが、主人公とはまったく会わない。」
山賀監督「終戦日近辺でやりたいネタがあるんですが」
岡田さん「なに?」
山賀監督「核兵器ネタをやりたい」
・宇宙に行ける技術がある世界の為、もう一つの側面として核兵器は必ず存在するはず。
・シロツグ達が南極出張を命じられ、その地で核実験を目撃する。
・放送日8/15あたり。18話「核実験」
岡田さん「んーと、それは納品義理でないと無理だなあ。手塚先生の24時間TVのようにOA二時間前にやればくぐれるかも。」
山賀監督「まあ、アニメ監督生命を賭けてまではやりたくはないけど。」
※注 山賀さん面白いなあ。前回は庵野祭りで今回は山賀ボンバイエですよ。
●王立宇宙軍(その4)プロジェクトのお金
・このような企画が持ち込まれた場合に常として、消えた場合には誰も教えてくれない。
・次に映画の続編話も持ち込まれる。
1.TVシリーズ一年はだいたい6億ぐらいの経費が発生。
2.波代が10億円かかる
→結果16億円であるならば、再度映画化の方がいいだろうという判断らしい。
さらに、前回のBANKを使用することを前提とすれば2億円程度でもできるかも。
・予算枠としての区切りとして、
4億/6億/8〜9億(ここら辺が限度でアニメの限界)/それ以上は、、イノセンスを見ましょう(笑)
・映画として、「バイトで派遣する話」。今考えると最終兵器彼女的なものをやりたかったのかも。
※注 ここ意味がアレだなあ。そのまま載っけます。
・オネアミス2は100年後の話とする。だいたい王立が1950年代の日本と同一レベルの世界である。1950+100=2050年になり、自分達も分からない世界となる。
・近未来では宇宙軍としてのレベルがワープ航法ギリまで出来る技術を持っている。だいたい6光年移動が可能。
・移動先でのファーストコンタクトできる文明が自分達の地球である。→後戦争状態となる。
・作品構想として、地球側から見た世界と王立側から見た世界の2パターンを制作する。
・地球側は構想中の今、1980年代である。今現在の手持ちの技術で戦争するとどうなるのか?
・ありがちな物からから外れようとして、失敗したのではないのか。
→その企画も立ち消えとなってしまった。
→その当時のガイナックスは社長である自分が認めなかったら、すぐ潰れる状況になってる。未払いもあった。
・赤字覚悟でやるのはダメ。トラウマになっているものもある。
・サンライズ側が「ガイナックスでガンダムを作らないか」との話が来る。
・当時のサンライズはBANDAIが株を取得した後で新しいガンダムを模索していた。
・今企画しているBANDAI側が考えているものとして、「登場モビルスーツが全てガンダムのみ」
・子供は悪役にはお金を払わない。ガンダムのみで台数を増やせば。
・手法としてはアリだけどそんなの見たいの一人もいませんよ(笑)
→まさか後に「Gガンダム」が登場するとは(笑)。なにをしてもいいんだ!
・仮案として、モビルスーツに乗る三分間をものすごく細かく描写する話。マシンの各部分がどのようになっているのかを本当に緻密に表現する。
・王立の前の企画としてあったものを流用。しかしそれはボトムスじゃないのか(笑)
●新企画話(その2)モビルスーツのメーカ
※注 gyaoの一人夜話でもしていた話なのでそちらも参照して下さい。(ニコニコにも抜粋verあったはず)
・ガイナックスで当時設定を各作業者に配布する際に大量のコピーを使用している。
・当然故障の回数が増えてゼロックスの担当者を呼び出し、修理を依頼する。
「ちゃんとマニュアルどうりに使用すれば壊れませんよ」
・そのゼロックスの担当者のメンテ技術の凄さを見て、「これをやりたい!」
・モビルスーツのメンテ担当者が戦場にきて兵士に説教をする話。
「あなたズゴックの使い方しらないでしょう!」
・メーカ側に立ったガンダムをやりたい。
・アニメで軍隊を書かなければならない。しかし経験もない。だから学校ぽくもなるし、パクリもある。
・メーカの派遣だとモビルスーツの性能を100%だせるんです。
・二次世界大戦時のゼロ戦の伝説を紹介。アメリカ側の兵士間で口コミ単位にてゼロ戦
の伝説が発生する。しかし、終戦後に実際に実機を見るとこんなものか。
→コンパクトで纏まりがある。実機の性能を100%近く出せる。
・この伝説にならって、ガンダムの性能は凄い/ジオンのモビルスーツは凄いとの話も発生する。
・メーカ側「そんなことはない。ジムをやり方次第ではゲルググに勝てますよ」
・「じゃあやってみろよ。」→社運が発生する。
・メーカ独自で内密に新兵器を搭載することもできるがノーマルジムでやるのがロマンである!
・戦闘員の身勝手さを書きたかった。
・視点を変えて見ると面白いものが出来る。
・戦争アニメは正義を作りにくい。1980年代にアニメを作っている側はやり難いはず。
・戦争の意義=生活の手段としている人がいる、とういう所にまで落とし込むしかないのでは?
・職人としての意地、今までのガンダムではあまり書かれていないものを。
・プロットを細かく決めていた。キャラはまだだけど。
補足:
岡田さん、面白いイベントありがとうございました!
ほんとにメモってただけなので、細かいところはアレして下さい(笑)
続きのトップ以降のお話メモはまた後日。
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