2007-12-16 「岡田斗司夫の遺言」レポート提出
■[岡田斗司夫]「岡田斗司夫の遺言」レポート提出_1

■2007/10/31 19:30〜23:00頃まで 新宿ロフトプラスワン(約150人)
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2007/10/post_6ce7.html
1.前説
○今回のテーマについて
・自分がいままで関わってきた映像関連の制作時の裏テーマがこんな感じになっている
ということの説明(見る人ー観客サイドにはそんなに関係ないんだよね。)
ビルを作っている人にとってはその建造物がどの様な構造になっているのか関係があるが、そのビルに遊びに来ている人にとっては関係ないように。
○daicon3について(その1)
テーマを作る。
制作を手伝って貰う場合には「言葉」のみでやってもらうしかない。
→最近の自分はその能力が低下している(笑)。忘れなうちに伝えておく。
ロフトはテレコは駄目だけどメモはいいよ。それアップしたものを自分も今後参照するから。
○脱線その1 ナディア思い出話。立場が違うと見えるものも違ってみえますよ。
・本音の内側はナディア39話をやりたいんだよね。島編も。
・制作下請け流れ:nhk-総合ビジョン−東宝グループーgainax(※注曖昧です1)
・本来のスケジュールを最初の2話で使いはたした(笑)。初回放送時までに13回分しか納品していなかったなど。
・13話のバトルシーン(※注曖昧です2)、主人公の周りの関係性、最終話近辺に戦力を投入すると真ん中の13回ぐらいは捨てることになる。
→そこに樋口を投入するとなんとかなる(笑)
○daicon3について(その2)
時に1981年。22歳頃のお話。
→主催者の歴史。開催地の持ち回り方式。”コンベンション”である。東京だとtoucon、大阪だとdaicon、広島だと(以下略)。地方と都会との差。
・オープニングをアニメーションにてやりたい。
・当時永山から「庵野ってのがいて、トーストさえ食べればいくらでも絵を描く人間がいる」と聞く。
・最初に喫茶店(?)であったときパワードスーツを素早く描いていた。
・どうも庵野側(庵野/赤井/山賀)も事前準備をしてたらしい。
○作品を作るということは
・その当時の映画に対する無知さ加減、監督の役割とは?、演出の役割とは?、
→共通する言語がないと制作していけない。
・王立は分業をできるだけしないやり方(費用がある程度ある場合には可能)
・逆にトップは分業がかなりあります。
○daicon3について(その3)
・制作スタイル:女の子(赤井)、ひたすら背景(山賀)、メカ(庵野)
・本編の秒数を決めるのは庵野
・制作する側から見ると、メカ/美少女/爆発は20〜30秒だと持つ。
→トータル3〜4ヶ月制作するためには、スタッフのモチベーションを保つ必要がある。
15万の制作費/sfファンが喜ぶものを発注する必要がある。
裏テーマとしての(古参sfファンや関東のsfファンに)ルサンチマンを入れる。
アニメという表現媒体があれば、世界に対抗できると思う。
その人が世界に対して、言いたいこと/問題意識を映像化する。ただしそれはエンターテイメントにはなりえない。
長所:制作陣は本気で作ることができる。
短所:若気のいたりが発生。→本気で恥ずかしい笑。
本気度80% 遊び20%で作品になるか。とか
※「自分の正直な気分というものをフィルムに定着させたいという願い。」
2006年9月庵野秀明
○daicon3について(その4)
実際に映像を見ながらの解説
・最初の飛行機
チャンスが突然やってくる。(sf大会の持ち回りの順番など)
・コップの水
次のsf大会をつなげていく。(水を「もらう」=上からの命令)
・最初、少女が真面目に運んでいく
主導権の奪い合い/水を手にすることでパワーが得られる/才能が現れる→すなわち才能とはなにか?/主導権の奪い合い
・落下以降のバトル メカの表現
女の子「いくら私だって怒るよ。」という表現
この世の中(社会)がキバをむいてくる。豹変する人(会場側の人など)のメタファー
sfファンの伝統を壊すかもしれないという葛藤。しかし自分たちにできることは水を運ぶことしかない!
・ロケット登場
ここからの脱出/宇宙にいけば結果オーライ
・daicon3上映あとにセンセイ手塚より引き抜きがあった(!)
手塚「是非とも来てほしい!」
山賀「ええ、まあ。」
補足:
講義ノートになります。メモをそのままupという恥ずかしいことをやっているのかも。
しかし、今頃まとめたので、だいぶ忘れているなあ。
当日行ってないとまったく分からないかもしれません。
※ここ以外にも優秀な解説所がいっぱいあるのでそこを見て下さい。
もしくは、コミックマーケット12月31日に岡田氏のサークル(ロケット野郎:西れ70)にて新刊として出版されるそうです。
後半は後日にupします。
daicon3
daicon3 おまけ1