【ソウル=鈴木壮太郎】ソニーと韓国サムスン電子は韓国の液晶パネル合弁工場に追加投資し、薄型テレビ向け大型パネルを効率生産できる生産ラインを増強することで大筋合意した。投資額は2000億円前後とみられ、両社が折半する。液晶テレビ世界2位のソニーはシャープと最先端のパネルを共同生産することを決めているが、同時にサムスンとの関係も強化。競争力のカギとなる液晶パネルで2社から安定調達する体制を固める。
韓国忠清南道牙山市にあるソニーとサムスンの合弁会社「S―LCD」に月産能力5万―6万枚(ガラス基板換算)の工場を増設。2009年上半期に量産を始める。S―LCDは昨夏、32型に適した「第八世代」と呼ばれるパネルで月産5万枚の工場を稼働させており、今回の投資で第八世代パネルの生産能力は大幅に増える。
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