思いついたアイデアを無駄にしない方法
「アイデアとは、既存の要素の”意外な”組み合わせである」と言われますが、ことはそう簡単ではありません。私は、アイデア抽出法の研究に熱心な方ですが、まだ、最適な方法を見つけることができていません。
でも、思いついたアイデアを忘れないために、心がけていることがいくつかあります。
薄い本ながらアイデア作成方法のエキスが詰まっている、ジェームス・W・ヤング著『アイデアのつくり方』もありますが、アイデアを出すためには、データを集めてそれらを分析し、関連性を見出して組み合わせることが大切です。ヤングは、それを3X5インチのカードに書きとめることをすすめています。
世の中では腰リーラーなるものが流行っているようですが、実際に、私が記録に残すためにとっている方法といえば、次の3つです。ごく一般的かもしれませんが、ポイントはすぐに取り出せることにあります。
・システム手帳
・付箋紙
・ICレコーダー
システム手帳は、バイブルサイズではなくポケットサイズで、ページ毎に「読書法」「失敗例」などの分類をつけて、思いついた端から書き留めます。
ここで分類に懲りすぎると筆が止まりますから、観察したことやJRの吊り広告で気になったキーワード、聞きつけた話、思いついたことなどを自由に書くようにしています。とにかく忘れないうちに書くのがポイント。
付箋紙は、色々なサイズのものを持っていて使い分けます。よく使うのは、ハーフサイズともいえる正方形に近い長さのもの。本を読んでいて疑問に思ったこと、気づいたことがあれば、付箋紙に書いてその箇所に貼り付けます。
近頃、見たニュースでは、本に貼って書き込んでも、透明なため本文が透けてみえる付箋紙が無印から発売されたとか。これはぜひ、試してみたいと思っています。
また、ICレコーダーも、ペン型の最小サイズものをもっています。運転中は手を離せませんから、ICレコーダーに吹き込んでおき、あとでPCに取り込み、タイプするようにします。運転中は、なぜかプレゼンの良質なアイデアを思いつくことが多いですね。
あと、意外性のあるアイデアを思いつくのが風呂場です。長湯をして空想にふけるのが好きなほうですが、リラックスしているせいでしょうか。
しかし、ときに、書き留めたり記録したことさえ忘れてしまうことがあります。ですから、定期的に棚卸することも必要です。
よく使うのは、 GoogleSpreadsheetで、これに観察したこと、そこから得たこと、何に対してどんなふうに使えそうかを表形式で整理していきます。いわゆる「ネタ帳」ですが、新たな企画を考えるのに役立てています。
以上、まとめると、以下のようになるでしょうか。
・思いついたら、とにかくすぐに書き留める
・収集した情報を棚卸して、一元管理する
・早めに見て思考し、アウトプットに使っていく
※筆者コメント
これまで出版の企画を立てたり、編集者と話したりしてきて、自分なりにわかってきたことや身につけてきた企画やライティングの技術を、ライティングハックス・ジェイピー(writinghacks.jp)にまとめ始めています。
克元亮 http://d.hatena.ne.jp/katsumotoryo/ |
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