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共戦の旅路 |
2月25日 |
名誉会長とのきのう・きょう・あした |
父娘の絆は 永遠ならむ 創価女子短期大学の1階、101教室。2時限目の授業が始まってほどなく、右前方のドアがサッと開いた。 「あっ!」――女子学生たちの顔が、驚きから喜びに、一瞬にして変わった。 創立者の池田名誉会長と、香峯子夫人が、福島学長らと入ってきたのだ。教室中が大拍手に包まれた。 会計学原理の講義を担当していた金井教授(現副学長)も、喜びの表情いっぱいに「どうぞ、どうぞ」と椅子をすすめる。 2002年10月1日。金井教授の快い了承を得て、かねてからの大学の念願であった、創立者による“特別講義”が始まった。 「すべての努力は、人生の宝です。一生の宝であり、幸福の宝です」 「山越え、谷越え、険難の峰を歩みながら、正しく強く、つくりあげていく人生――そこに幸福があるのです」 「自分自身をつくることです。自分の中に、幸福の引力をもつことです。自分が幸福になり、一家も一族も、友人をも救っていけるのです」 大切な「わが娘」を思う心情が、教室に満ちていった。 ◇ 創価女子短大の第1回入学式は、1985年(昭和60年)4月9日に行われた。 全国から集った373人の1期生の肩には、若草色のスカーフ。そして白いコサージュ。創立者からのプレゼントである。 創立者は、前月の、白亜の校舎の落成以来、香峯子夫人とともに、短大生を迎えるために心を砕いた。 キャンパスを彩る紅白の梅、桜、桃、桐、ざくろ、萩の植樹なども、すべて創立者自身が提案した。美しい心を育むために美しい環境を、との願いからである。 入学式に先立つ開学記念の祝賀会には、企業関係者など1000人の来賓が参加。「明後年の卒業生を、どうかよろしくお願いします」――名刺を手渡し、深々と頭を下げる創立者の姿があった。 「私の創立した大学に集ってくださった学生からは、不幸な人を一人も出さない」 「誰もが感嘆するような、高い理想に生き抜くすばらしい女性を育成していきたい」 この慈父の願いを胸に、1期生たちは社会へと羽ばたいた。険しい道を開いた。後に続く“妹”たちのためにも。 ある大手企業の人事担当者は驚いた。「創価女子短大の卒業生のレベルは想像以上です。たった2年間で、ここまで実力をつけることができるのですね!」 今春、旅立つ22期生で卒業生は8000人を超える。 公認会計士、税理士、研究者、大企業の役員秘書、国際便の客室乗務員、新幹線の運転士……。このほど、短大卒の国連職員も誕生した。 「くる日くる日も わが歴史/父娘の絆は 永遠ならむ/翼を広げよ 白鳥は/誓いの空をば 世界まで」(創立者作詞の短大歌「誉れの青春」) 世界中で活躍する“白鳥”たち。地域を舞台に、着実に使命の道を走る友の胸にも「青春二歳」の誓いが輝く。 ◇ 第1回卒業記念の謝恩会(87年)。創立者は語った。 「女性としての強い“芯”を持ちつつ、謙虚さのなかに美しい品格と知性の輝く人であってほしい。 そうした清く豊かな心の土壌にこそ、幸福の大輪は花咲いていくのです」 明後日、2月27日は、「創価女子短期大学の日」。そして、創立者とともに短大生の幸福と勝利を祈り続けてきた香峯子夫人の誕生日である。 短大の白鳥祭の折、香峯子夫人は芳名録に記した。 「美心」――と。 |
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