バレーボールVリーグのホームページを見ると、岡山にシーガルズが存在することのすごさが再認識できる。
最高峰のプレミアリーグ女子に東レ、久光製薬など名だたるチームと並んで堂々と座を占める。他の九チームがいずれも企業所属なのに対し、唯一のクラブチームだ。ファン組織の多数の会員や地元企業が活動を支えている。
企業チームの東芝が休部後、クラブチームとなり、富山県を本拠に活動した。岡山国体に向けた強化策の一環で二〇〇一年、岡山に来た。試合や練習の傍らメンバーはジュニアの育成・強化から観光PRまで地域密着の活動を続けている。
チーム名に地名を冠し「岡山シーガルズ」となって二シーズン目の今季、若手が台頭し、ベテランとうまくかみ合って、チーム力はこれまでで一番充実しているという。あとひと踏ん張りして悲願の4強入りを果たせれば、決勝ラウンド進出だ。
八、九日、シーガルズは勝負の時を地元・岡山で迎える。岡山市いずみ町の桃太郎アリーナでトヨタ車体、デンソーと対戦する。身上のコンビバレーに磨きをかけ、六人が一つになったプレーで外国人の大砲に対抗する。大勢のファンの観戦と声援が選手の力となろう。
トップチームが身近にいることで、五輪選手が育つかもしれない。シーガルズへの励ましを通じ、県民の夢や希望も膨らんでいく。