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No215,216 の記事


■215 / )  竜騎士07の二次創作の定義
□投稿者/ 竜騎士07 -(2005/02/05(Sat) 00:33:28)
    こんにちは、竜騎士07です。
    この辺り、真剣に考えておられる方もおられると思いますので、ちょっとだけまじめに書かせていただきますね。
    (以下はあくまでも竜騎士07の一意見としてお読みくだされば幸いです)

    著作権法だけの話で違法か合法か、とだけ言われると、厳密には違法かもしれません。ただし、その論法で言えば、二次創作は全て違法となります。
    合法にするにはどうすればいいのか? ということになって原則論になると、商業のアンソロジーコミックのように、直接対面してお打合せの上、企画書を拝見し、法務部門の調整した2通の契約書にサインする、という仰々しい物になります。

    ですが、こんな手順を踏んで二次創作をされている方は、おそらくおられないと思います。
    というか、二次創作は作品への愛の結晶(笑)、そんな面倒な手続きを求められたら興醒めしてしまいますよね。好きだから描く! 情熱こそが純粋な二次創作の原動力だからです。

    では、なぜ「違法」なのに許されているのか?
    これは簡単に言えば、原作者(著作権者)が「告訴」しないからです。
    なぜ告訴しないのか? “不快ではなかった”からです。

    作品世界に触れ、さらに高まる想いを二次創作として生み出してくれた作品「二次創作」は、いわゆる作品への愛みたいなものです。
    実際、私もオンリーイベントに参加させていただき、大勢の方の「ひぐらし二次創作」を拝見し、本作に寄せられる想いや情熱に深い感動を覚えました。
    「ひぐらし」に感動された方が、二次創作を生み出し、それに竜騎士07が感動し、ますますに新作に情熱を注ぐ…。本当に素晴らしいサイクルだと思います。
    だからこそ、二次創作者の皆さんに感謝の念こそあれ、不快な思いはありません。だから「告訴」しないのです。

    ちょっと古い例になりますが、昔、ポケモンのH同人誌を描き、任天堂に訴えられた方がおられたことを記憶されているでしょうか?
    (ピカチューが性的暴行をされるという内容だと聞いております。原作者は、子どもの味方であるピカチューに対する暴挙を不快に思った、のように聞いております…。)
    これはまさに、原作者が「不快」に思った事例のひとつです。

    二次創作は、愛があるからこそ認められている。
    そこがキーワードになると思います。

    ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

    さて、お問い合わせのゆたんぽさんのアプリケーションについてですが、前述の話からお汲み取りいただければお分かりと思いますが、「配布形態がNスクリプトであるか否か」は、問題ではありません。
    「二次創作」であるか否かが問題になります。

    つまり、Nスクリプトの形で配布されている著名な二次創作「ひぐらしのなくこロワイヤル」等も、「ひぐらしのなく頃に」の二次創作であるという意味で、ゆたんぽさんの作品とまったく変わりません。Nスクリプトだから合法、ということではないのです。

    ゆたんぽさんの作品は、ひぐらしの二次創作である限り、原作者は今後もとやかく言うことはないと思います。(堅苦しく言うなら、違法であるけれど告訴しない、ということですね。黙認とかスルーという方が今風でしょうか)

    前述のポケモン事件も、任天堂が全てのポケモン系同人誌を告訴して回るという事態には発展しなかったと聞いております。
    愛のある、純然たるファン活動としての二次創作である限り、必ずしも、即違法、即発表禁止、即告訴…とはならないと考えます。
    ここはあくまでも個人的意見ですので、鵜呑みにしないようにお願いします。原作者の許可を得ない限り本来の法律上は、愛に溢れようとも違法は違法です。

    つまり、同人における二次創作とは、「自己責任」ということですね。

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■216 / )  竜騎士07による二次創作の定義2
□投稿者/ 竜騎士07 -(2005/02/05(Sat) 00:34:32)

    では愛に溢れている二次創作で、しかも自己責任を理解していれば全部OKなんですね?! ということになると、実はまだ話がちょっと続きます。

    竜騎士07が著作権を持つものについては、竜騎士07の裁量になりますが、「他の方」が著作権も持つものについては、「他の方」の裁量となります。

    「ひぐらしのなく頃に」の中に登場する要素で、竜騎士07が著作権を持たないもの。その中の最たるものが「音楽・効果音」です。
    効果音のほとんどと一部の音楽は、市販の素材集から引用しています。
    これは、素材集の購入者にのみ使用権が許諾されている形なので、竜騎士07にあるのは「使用権」のみ。著作権は素材集を作った「会社」ということになります。
    また、「解」からは、8人もの作曲者さんにお手伝いをいただき、素敵な音楽をお預かりしています。竜騎士07は、その「使用権」についてのみ許されているのであり、著作権は「作曲者」にあります。

    つまり、「音楽・効果音」については、竜騎士07がいいよと言ったからOKというわけではないということです。
    「音楽・効果音」を引用したことで将来、素材集の会社や、作曲者が「不快」に思う可能性もあるかもしれません。

    愛がある限り大丈夫…というのは、竜騎士07だけの話なので、会社や作曲者が「愛があっても違法です」と言ったら、それまでのことです。
    そういう問題が発生した時、こちらではその問題に介入することができません。先程も申し上げた「自己責任」ということです。

    幸い、音楽や効果音については、素材集やロイヤリティフリーのものを、ネットで簡単に検索して入手、もしくは購入することができます。
    (便利な時代になりましたね!)

    ・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

    楽しい同人活動の自由な一面は、時に無法な一面とも読み取られます。
    制約がないからこその自由な表現。だからこそ背負わなければならない「自己責任」
    この辺りをご理解いただきまして、楽しい同人活動をしていけたらと思います。

    長文をお読みくださり、誠にありがとうございました。
    多くの同人作家の皆さんにとっては、わざわざ文章で書き出すまでもない無粋な内容であられたかと思います。
    不愉快になられた方、申し訳ありません…。

    あくまでも竜騎士07の一意見ですので、同人界のFAだなどとくれぐれも勘違いされないようにお願いします……。

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