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【衝撃事件の核心】毒ギョーザ事件 中国から“コケ”にされた日本警察「大激怒」 (2/4ページ)
このニュースのトピックス:中国製ギョーザ中毒問題
中国「実験した」というが…データ公開せず、客観性は「?」
中国公安省の余新民副局長は会見で、「人為的な個別事件」との見立てを表明。「日本で混入したと言っているわけではない」としながらも、中国国内でメタミドホスが混入した可能性を再三否定してみせた。
「中国国内で(メタミドホスが)混入された可能性は極めて低い」
根拠としているのは、メタミドホスが袋の外側から浸透するかどうか、の実験結果だという。
中国側の説明によると、実験はマイナス18度の条件下(ギョーザの倉庫保存、輸送、販売時の冷蔵温度)で行われ、1%、10%、30%、60%と濃度の異なるメタミドホスに袋を浸したところ、いずれも10時間以内に袋の内側に浸透したという。
だが、結果の具体的なデータは明らかにはせず、「密封された製品内からメタミドホスが検出されても、中国国内の混入を裏付けることにはならない」などと一方的に主張した。
中の不純物から中国製だった可能性が指摘されていることについても、「(不純物は)各国で生産する中に普遍的に存在する。成分検査をもって、どこで生産されたものか判別することはできない」などと責任回避の姿勢をのぞかせた。
警察庁「意図分からぬ」…事態は袋小路に
警察庁幹部は「(2月21、22日に東京で開かれた)情報交換会議では、そのような実験について全く触れていなかった」と困惑を隠さない。
「袋の浸透実験については温度や触媒の種類、濃度など再現実験に必要な条件、データはすべて提供してある。こちらが示したデータで再現実験もせずに、何も言わずに独自の検査をする意図が分からない」
警察庁は中国側の実験を再現するため、2月29日に実験条件に関するデータの提供を要請したが、幹部は「回答はいつになるのか」とため息をつく。