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厚い中継ぎ陣 熱い競争 '08/3/4

 ▽日替わりで好投

 開幕1軍の切符を懸け、広島の中継ぎ陣が激しいサバイバルを繰り広げている。ここまでオープン戦と練習試合の5試合で候補10投手が登板し、平均防御率は1・88と安定。3日にはブラウン監督が、新人左腕の篠田純平投手の中継ぎ起用を示唆し、「まだ時間はあるので、じっくり見極めたい」と競争心をあおる考えだ。

 抑えの永川勝浩投手を除くと中継ぎ1軍枠は5から6人で、半数が脱落する計算。構成について、ブラウン監督は青写真を描く。「左は何人か必要。篠田は中継ぎができる見込みが立てば、開幕1軍の可能性もある」とし、広池浩司と佐竹健太を加えた3投手をふるいに掛ける。また「右横手投げは1人いれば安心」と明言。横山竜士、林昌樹、青木勇人の3投手を競わせる。

 激しい競争は、選手層の厚みが増したことの裏返しでもある。小林幹英投手コーチは「すっと決められないくらい、みんな状態がいいし、力をつけている。去年より選択肢が増えた」と手応えを口にした。昨季60試合に登板し、セットアッパーとして活躍した横山は「覚悟はしていたが、結果を出して早く地位を確立したい」と危機感を強める。

 指揮官は「球の質や切れ、状況に応じた投球を見せてほしい」と結果に加え、内容を重視する方針。オープン戦は残り12試合。ハイレベルな争いが演じられれば、「投手王国」再建の道筋も見えてくる。(日野淳太朗)

【写真説明】「1年間、セットアッパーを任せてもらえるようにしたい」と意気込む横山(撮影・山本誉)




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