佐賀放送局

2008年3月3日 22時41分更新

武雄市民病院が救急外来廃止


武雄市の中核的な医療機関として救急患者などを受け入れてきた武雄市民病院が医師不足を理由に来月1日から診療体制を大幅に縮小することになり、平日の診察時間以外の救急外来の受け入れなどを一部を除いて取りやめることを決めました。

武雄市民病院は8年前に前の国立療養所武雄病院の経営を引き継ぐ形で開設され、武雄市の中核的な医療機関として一般外来の患者や救急患者を受け入れてきました。しかし、医師不足などを背景に武雄市民病院でも医師の確保が難しくなり、平成16年度には16人だった医師の数が、来年度、平成20年度には9人となる見通しになりました。
このため武雄市民病院では診療体制を大幅に縮小することを決めたもので▼病院に通院している患者が救急搬送された場合や▼他の医療機関から紹介を受けた患者が救急搬送された場合などをのぞき救急患者の受け入れを取りやめることにしました。
また平日の一般外来についても、午後の診察を取りやめて受付時間を午前8時半から午前11時までとすることを決めました。
武雄市民病院では佐賀大学や福岡県のすべての大学の医局に医師を確保しようと交渉にあたっていますがいまのところ医師確保のメドは立っていないということです。