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道産ロケット カムイ打ち上げ成功 装置作動、安全を確認 大樹(03/03 14:49)
【大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)は三日、十勝管内大樹町美成の牧草地で、昨年十二月に打ち上げに失敗した道産ロケット「CAMUI(カムイ)」の打ち上げ実験を行い、成功した。CAMUIの不具合点の改良と、HASTICが新たに策定した安全指針に基づく作業手順の確認という、今回の実験の目的は達成された。 使用したのは、前回と同じポリエチレンと液体酸素を推進剤とするハイブリッドロケットで、全長二・九メートル、直径一二センチ、重量二十三キロの繊維強化プラスチック(FRP)製。前回作動しなかったロケットから搭載物を分離する装置を改良し、氷点下三七度でも作動するようにした。 安全対策としては一月末にHASTICが策定した安全指針に基づき、待機場所を発射台から五十メートル離し、落下危険区域の範囲も拡大。実験前に観測気球を揚げて風速と風向を確認し、正確に落下地点の把握に努めるなどの作業手順を踏んだ。 三日午前七時二十二分、ロケットを発射、高度約五百メートルに達したあとに先端部分を分離させた。パラシュートが開き、約一分後、発射地点から百メートルほど離れた予定の場所に機体は落下した。 HASTICの伊藤献一副理事長は「実験の目的は百パーセント達成できた。今後さらに改良を加え、航空宇宙研究に貢献したい」としている。 CAMUIは昨年十二月八日の打ち上げで、低温のため分離装置が作動せず、パラシュートが開かないまま、発射台から二十五メートル離れたスタッフの待機場所に落下した。 |
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