ロケット開発に取り組んでいる赤平市の小さな会社ー。去年12月、機体が落下する事故を起こしてから、3か月ぶりに打ち上げ実験を再開しました。今回は、成功したのでしょうか?
大樹町の原野に運び込まれた「カムイロケット」ー。赤平市内の会社と北大が爆発しないロケットとして開発しましたが、けさの打ち上げは、今までにない緊張感に包まれていました。去年12月の打ち上げ実験ー。ロケットのパラシュートが開かず、機体が、スタッフのいたテントを直撃したのです。ケガ人はいませんでしたが、実験は当面、中止となりました。
(かむいスペースワークス・植松努さん)「ロケットを安全に打ち上げることの大変さを改めて知った」
リベンジとなった今回の実験ー。まず、パラシュートが開かなかったのは、冬の寒さが原因とみられたため、機体の電子部品を改良しました。
(かむいスペースワークス・植松努さん)「電源のバッテリー部分を低温に強いものを回路の電子パーツも低温に耐えられるものを」
マイナス37度まで耐えられるようにしたといいます。安全管理については打ち上げ場所への立ち入りを厳しく制限ー。
(勝嶌記者)「今回の打ち上げからは報道陣の取材も厳しくなりました。130メートル離れたこちら側からの撮影に制限」
そして、午前7時22分。
パラシュートも開き打ち上げは無事、成功しました。
(かむいスペースワークス・植松努さん)「宇宙開発の環境を提供するのは北海道にとてもいいこと。安価で安全なロケットを提供できるようになれば」
冬の寒さに安全管理ー。失敗を乗り越え、小さな会社の宇宙開発は、また動き始めました。
(2008年3月 3日(月)「どさんこワイド180」)
|