過去と現在と、そして未来。
20080227 00:06
「ねえ、絶対絶対約束だよ」
私はどれだけ約束破りなんだろう。この子との約束を守れたためしがない。けれど、この子はまだ、私と約束をしてくれる。
ごめん、もうその約束すらもしてあげられない。
「ねえ、羊を数えて?」
「うん、いいよ」
あと何日、この子の寝顔を見られるのだろうか。
*
「旅に出ようと思うのです」
そろそろ潮時だと思った。もうこの土地を離れようと。たった16年しかいなかった土地。けれども私が生まれた時から住んでいる土地。
「旅に出てどうするの。君、方向音痴でどこにも行けないのに」
「つまるところ、地図とお金と体力があればどこへでも行けます。だから、大丈夫」
「君、体力ないでしょ」
「だから、半年前から特訓しました。もう50m泳げますよ」
「で、結局君はどんな理由で旅に出るの?」
彼のおごりであるパフェにのってあるバナナを見る。当たり前だけど、そこには答えなんて載ってない。ただ、薄い黄色のものが見えるだけだ。
「判りません」
「判らない?」
「判らないんです。ただ、私は私の思い通りにならないことが悔しいのです。甞められるのは嫌です。馬鹿にされるのも嫌。大人が常識とやらを振りかざして私に無理やり当てはめようとするのにも吐き気がします。一体全体、そうした大人たちは、一体私の何を知っているのというのでしょうか」
バナナを口に含む。予想以上に甘かった。けれど、バナナは嫌いだ。
食べ過ぎると、病気になってしまうかもしれない。
しょうがないので目の前にいる彼に、差し出した。食べた。
「君は、まだ空っぽなのにねえ」
「そうです、私は空っぽなのに。―――――ですから旅に」
「旅に出て、君の中身を埋めようってわけ?」
「いいえ」
窓の外を見る。見渡しても、空の青さは伺えない。高層ビルが立ち並ぶこの国では、仰がなければ、空の青ささえ、見ることはできない。
店の中の喧騒が何故か、私たちの声だけ含んでいないような気がする。
まるで私たちが座っているこのボックス席の周りに、透明な壁があるみたい。
彼はゆっくりと私の返答を待っていた。
「私は、名もない不特定多数の人間にはなりたくないのです。」
「で?彼にはすでに伝えてあるわけ?」
「いいえ」
「思うところでも?」
そんなものはない。ただ、あの子には伝えなくてもいいような気がする。ただそれだけだ。
無言のままに首をふると、彼は、外見に似合わぬローズヒップティーを飲みほし、首をすくめた。
「僕はちゃんと伝えておいた方がいいと思うけどね」
*
「ねえ、羊を数えて?」
毎晩のお約束。毎晩のお決まり。ごめん、もう数えてあげられないよ。
彼の眠っている姿に、愛おしさが募る。
ああ、もう本当に―――――ごめん。
*
「僕も一緒に行くよ」
出発日を伝えていないはずなのに眼鏡の素敵な彼は、何故か、私の家の前で、準備万端で待機していた。
「 な ぜ? 」
「何でって……嫌だなあ、僕と君との仲じゃないか」
いつもみたいに、馬鹿みたいな会話をしながら空港に着く。
彼の用意の周到さには舌を巻いた。何故か、私と同じ便の飛行機を予約しているのだ。
彼の優秀な頭脳は、いつも使い方を間違えているように思う。
本当ならばいないはずの彼とともに、飛行機に乗り込む。
もうこの国とも、しばらくお別れだ。暫くは、ロサンゼルスの汚い金の欲に塗れることになるだろう。
白い白い雲が、下界を覆う。地上では雨なのだろう。あの子は、ちゃんと起きているのだろうか。私がいなくても、朝ごはんを食べているのだろうか。次々と心配が溢れてくる。
「ねえ、私、かなりあの子のこと好きみたい」
別れる時でさえ、涙が出なかったというのに、どうしてこの時になって涙が溢れてくるのだろうか。
珍しく、隣に座っているこの男も私が泣いているの放っておいて無視しておいてくれる。
いつもなら、うざったいほどに涙を拭いてくるくせに。
だから、静かに背中をさすってくれるこの手は、君の優しさなんだよね?
*
「ねえ、バナナフィッシュって知ってる?」
いつもなら黙って私の数える羊を聞いているこの子が、今日は珍しくも話をし始めた。
「バナナフィッシュ?」
「そう、バナナフィッシュ。知らない?」
「うん、知らない。どんなのか、教えて?」
「あのね、バナナフィッシュは―――」
バナナフィッシュは、海の中にあるバナナを沢山蓄えた穴倉にずるりと潜り込んで、汚らしい欲望を満たすためにひたすらバナナを食らい続ける。食って食って飽きずやまず倦むこともなくバナナを食べ続け、いつしか己の欲望のために肥えて太った身体が、穴倉から出られなくなってしまったことに、気づくのだ。
気づいた時には、もう、何もかもが手遅れ。
「――――――それが、どうかしたの?」
正直、思考が追い付かなかった。この子の言葉の内容にではない。彼が突然バナナフィッシュについて話し始めたその意図に、だ。
薄々気づいていたとはいえ、やはり、この子は年齢には似つかわしくない、賢さを、持っている。時々その片鱗を見せては、周囲の大人の様子を伺い、嘲るかのようにまた、無邪気な子供を演じるのだ。気づいてはいた。気づいてはいたが――――――。
私にそれを見せたことなんて、一度もなかったのに。
「だからね、自分の好きなものばかり、追い求めるのは良くないってことだよ」
*
機内食の予想通りの味に閉口しながらも、黙々と箸を進めていると、彼が、着色料たっぷりのデザートを珍しげに手に持ちながら、言ってきた。
「君が、日本を離れた理由はあれだけじゃないんだろう?」
オレンジ色のゼリーが彼の舌を滑る。
どうして、海外のデザートはこうも自己主張が激しいのだろうか。
「あの子供からも離れたかった、そうでしょ?」
「いいえ」
かぶりを振る。
違う、違う。私はあの子のことを疎ましく思っていたんじゃない。そんな理由であの子のことを置いてきたりなんかしていない。だってあの子はあの子は、私の大切な子なんだもの。
*
「だからね、自分の好きなものばかり、追い求めるのは良くないってことだよ」
「そ、そっか」
「だからね、お姉ちゃん。お姉ちゃんも、僕のこと捨てないでね。僕のことが嫌いだったり、面倒みるのが嫌になっても、お姉ちゃんは僕のそばにいてくれなくちゃダメだよ。だって、そしたら、バナナフィッシュみたいになっちゃうからね」
*
「ねえ、約束しよう」
「あのね、ずっとずーーーーーーっと僕と一緒にいてね!」
「ねえ、絶対絶対約束だよ」
20080221 23:25
こんな夢を見た。
「愛と恋の違いはなんだと思う?」
先ほどまで普通に話していたのに、何故かこの男はいやに真剣な顔をして私に問うた。
「ねえ、愛と恋の違いって何だと思う?」
「何回も言われなくても聞こえているよ」
「じゃあ、答えてくれよ」
なんという我儘なのだろうか。普段から彼の我儘は度を越してはいるが。否、今日は酒のせいもあるのかも知れぬ。何故か、今日に限って、彼は飲み慣れぬ純米大吟醸を注文した。何か嫌なことでもあったのだろうか。ならば、それが一層おかしい。酒に酔っているというのも笑えるが、あんなに子供染みていた彼が、まるで仕事に疲れたサラリーマンであるかのように酒に溺れるとは。
年は取りたくないものだ。老いることを疎んでいた時代も、今となっては懐かしい。
「今日は、何かあったの?」
「別に」
逆に彼に問い返せば、思春期の少年のような応えが返ってきた。「別に」とは!全くこの男はいつの時代の女優を気取っているのであろうか。そんな返答をしても今時の若者はそれ自体の可笑しさは気づいてくれまいに。この男は、未だに、自らの世代が、流行の最先端にいると信じているのであろうか。
そういう勘違いをし続けたまま、皆、年老いていく。
「現実的発言と空想的発言。どっちを言って欲しい?」
「君らしいほう」
「愛とか恋とか、関係なく、全ては生物の種の保存本能から引き起こされるもの」
「夢ねぇな」
「夢で人は生活していけないよ」
それもそうだな、と言って、彼はまた、グラスを傾けた。
昔から思っていたことだけれど、このような薄暗い空間に二人でいるという状況は、一人遊びしていることと何ら変わりのない状況ではないだろうか。つまり、二人の間に起こった事象は他者に知られることなく、例え口外したりしても他者にはその事象を把握することができない。また、二人のどちらか一方が死んでしまったら、二人の間に起こった事象は、もう一方の海馬にのみ記憶されることになる。つまり、起こっていないことと同等である。それを随分昔に彼に話したら、難しいことを考えすぎだと言われた。彼は考えなさ過ぎているのだ。
刹那的主義者である彼がうらやましい。
「なあ」
「何」
「今ここで『きりんぐ みー そふとりー』って言ったら、どうする?」
「…………とりあえず抱き締めてあげるかな」
応えはなく、代わりにグラスの中の氷が、カランと音を立てた。
『Killing me softly』
直訳すれば、優しく殺して、だが、本来は、私を夢中にして、とか、骨抜きにして、とかそういう意味らしい。昔、ふざけて彼に言ったことがある。「Killing me softly」と。当時はまだ、彼のことが好きだったのだ。
他の女性の恋する姿とは可愛らしいものだ。しかし、私の恋する姿は、可愛らしい等と呼べるものではなかった。彼への嫉妬でとてもとても醜かった。彼の言動全てに神経を注ぎ、彼の注意が私に向いていなければ、今から思えば、吐き気がするような行為で彼の注意をひいた。嫌になるほど、浅ましかった。そんな自分が嫌になって、恋をするのをやめた。
彼への想いよりも、自らの精神の安定を選んだのだ。
やはり私は、醜い。
もう、何もかも遅いのだ。彼が言った言葉も。私が捨ててしまった想いも。嗤いたいぐらいに遅すぎた。
何故だか、泣いてしまいたいような気がしたが、ぐっと我慢した。
昔は、彼の隣りにいるときはいつでも、涙を我慢していた。ああ、そうだ。この涙を見られたくなくて、私は、彼への想いを捨てたんだ。
泣いたりしない。そんな、惨めったらしいことは、したくない。
それなのに、彼は私のほうを見ずに、言うのだ。泣くなよ、と。
どうしてそれを、貴方の隣に私がいることが普通だった時に、言ってくれなかったの。
悔しくて悔しくてたまらないから、泣いてないよ、と言ったら、やっぱり泣いてんじゃねぇか、と細い指輪が光るその手で、頭を撫でられた。
「愛と恋の違いはなんだと思う?」
先ほどまで普通に話していたのに、何故かこの男はいやに真剣な顔をして私に問うた。
「ねえ、愛と恋の違いって何だと思う?」
「何回も言われなくても聞こえているよ」
「じゃあ、答えてくれよ」
なんという我儘なのだろうか。普段から彼の我儘は度を越してはいるが。否、今日は酒のせいもあるのかも知れぬ。何故か、今日に限って、彼は飲み慣れぬ純米大吟醸を注文した。何か嫌なことでもあったのだろうか。ならば、それが一層おかしい。酒に酔っているというのも笑えるが、あんなに子供染みていた彼が、まるで仕事に疲れたサラリーマンであるかのように酒に溺れるとは。
年は取りたくないものだ。老いることを疎んでいた時代も、今となっては懐かしい。
「今日は、何かあったの?」
「別に」
逆に彼に問い返せば、思春期の少年のような応えが返ってきた。「別に」とは!全くこの男はいつの時代の女優を気取っているのであろうか。そんな返答をしても今時の若者はそれ自体の可笑しさは気づいてくれまいに。この男は、未だに、自らの世代が、流行の最先端にいると信じているのであろうか。
そういう勘違いをし続けたまま、皆、年老いていく。
「現実的発言と空想的発言。どっちを言って欲しい?」
「君らしいほう」
「愛とか恋とか、関係なく、全ては生物の種の保存本能から引き起こされるもの」
「夢ねぇな」
「夢で人は生活していけないよ」
それもそうだな、と言って、彼はまた、グラスを傾けた。
昔から思っていたことだけれど、このような薄暗い空間に二人でいるという状況は、一人遊びしていることと何ら変わりのない状況ではないだろうか。つまり、二人の間に起こった事象は他者に知られることなく、例え口外したりしても他者にはその事象を把握することができない。また、二人のどちらか一方が死んでしまったら、二人の間に起こった事象は、もう一方の海馬にのみ記憶されることになる。つまり、起こっていないことと同等である。それを随分昔に彼に話したら、難しいことを考えすぎだと言われた。彼は考えなさ過ぎているのだ。
刹那的主義者である彼がうらやましい。
「なあ」
「何」
「今ここで『きりんぐ みー そふとりー』って言ったら、どうする?」
「…………とりあえず抱き締めてあげるかな」
応えはなく、代わりにグラスの中の氷が、カランと音を立てた。
『Killing me softly』
直訳すれば、優しく殺して、だが、本来は、私を夢中にして、とか、骨抜きにして、とかそういう意味らしい。昔、ふざけて彼に言ったことがある。「Killing me softly」と。当時はまだ、彼のことが好きだったのだ。
他の女性の恋する姿とは可愛らしいものだ。しかし、私の恋する姿は、可愛らしい等と呼べるものではなかった。彼への嫉妬でとてもとても醜かった。彼の言動全てに神経を注ぎ、彼の注意が私に向いていなければ、今から思えば、吐き気がするような行為で彼の注意をひいた。嫌になるほど、浅ましかった。そんな自分が嫌になって、恋をするのをやめた。
彼への想いよりも、自らの精神の安定を選んだのだ。
やはり私は、醜い。
もう、何もかも遅いのだ。彼が言った言葉も。私が捨ててしまった想いも。嗤いたいぐらいに遅すぎた。
何故だか、泣いてしまいたいような気がしたが、ぐっと我慢した。
昔は、彼の隣りにいるときはいつでも、涙を我慢していた。ああ、そうだ。この涙を見られたくなくて、私は、彼への想いを捨てたんだ。
泣いたりしない。そんな、惨めったらしいことは、したくない。
それなのに、彼は私のほうを見ずに、言うのだ。泣くなよ、と。
どうしてそれを、貴方の隣に私がいることが普通だった時に、言ってくれなかったの。
悔しくて悔しくてたまらないから、泣いてないよ、と言ったら、やっぱり泣いてんじゃねぇか、と細い指輪が光るその手で、頭を撫でられた。
20080221 23:19
初々しい―――と人は言うだろうが、その時の私は、必死以外の何物でもなかった。「好き」と何回も、それこそたったの二文字の言葉を、噛みそうになりながらも、彼に、伝えたのだ。もちろん、答えなど、期待はしていなかった。しかし、私の想いを聞いた彼は、頬を染めて頷くか、痛ましそうに首を振るかしかないのだろうと、思っていた。
しかし、彼は、いつもいつも私では予想もつかないような答えを私に提示してくれるのだ。
「お前のことは大事だ」
しかし、お前の想いにこたえることはできない。
すまない。
目を伏せることもなく、真っ直ぐに私を見据える彼の瞳が、今ほど恐ろしいと、思ったことはなかった。
どうして、とは口には出さなかった。出せなかった。しかし、私の表情から読み取ったのだろう、彼は前言を補うかのように、また、語りだした。
それを聞いて嬉しいと思ったよ。お前のことは、世界で一番に大事だ。これは誰が何と言おうが、何も変わらない。お前の為なら何をなげうってでもいいし、お前を救う為なら、この身すら辞さない。
だけど、
「お前の想いにこたえることはできない」
ゆっくりと、彼は笑む。
いつものごとくに。
「…………理由を聞いてもいいですか」
たった二文字の形容詞を言った時よりかは、声は震えていなかった―――ように思う。最早、そんなことすらわからない。指先が冷える。冷えていくのが、わかる。私は、知らず知らずに、押してはならないスイッチを、押してしまったのではなかろうか。
「お前が、信用できないからだよ」
「お前の心の誠実さを、俺は認めることができない」
「だから、俺は、お前の想いにこたえることができない」
その時、確かに、彼は、彼の知らぬうちに、泣いていたのだ。
彼の気づかぬところで流されていたその涙は、彼の陶磁器のような白い頬を伝って、夕日の差し込む床に落ちた。
私はそれを見て後悔した。
私は、彼になんという裏切りをしてしまったのかと。
そして気づいてしまった。
今日が何日であるかを。
しかし、彼は、いつもいつも私では予想もつかないような答えを私に提示してくれるのだ。
「お前のことは大事だ」
しかし、お前の想いにこたえることはできない。
すまない。
目を伏せることもなく、真っ直ぐに私を見据える彼の瞳が、今ほど恐ろしいと、思ったことはなかった。
どうして、とは口には出さなかった。出せなかった。しかし、私の表情から読み取ったのだろう、彼は前言を補うかのように、また、語りだした。
それを聞いて嬉しいと思ったよ。お前のことは、世界で一番に大事だ。これは誰が何と言おうが、何も変わらない。お前の為なら何をなげうってでもいいし、お前を救う為なら、この身すら辞さない。
だけど、
「お前の想いにこたえることはできない」
ゆっくりと、彼は笑む。
いつものごとくに。
「…………理由を聞いてもいいですか」
たった二文字の形容詞を言った時よりかは、声は震えていなかった―――ように思う。最早、そんなことすらわからない。指先が冷える。冷えていくのが、わかる。私は、知らず知らずに、押してはならないスイッチを、押してしまったのではなかろうか。
「お前が、信用できないからだよ」
「お前の心の誠実さを、俺は認めることができない」
「だから、俺は、お前の想いにこたえることができない」
その時、確かに、彼は、彼の知らぬうちに、泣いていたのだ。
彼の気づかぬところで流されていたその涙は、彼の陶磁器のような白い頬を伝って、夕日の差し込む床に落ちた。
私はそれを見て後悔した。
私は、彼になんという裏切りをしてしまったのかと。
そして気づいてしまった。
今日が何日であるかを。
20080221 23:18
(貴方に縋りたいという私の願望なのでしょうか?)
君は何も言わない。
それがどうしても腹が立つ。
貴方に縋る私を流せばいい。
それなのに
それなのに
それなのに
どうして何も言わずに縋らせてくれるの?
いつもみたいに軽口を叩いて、笑えばいい。
そうすれば、私だって、泣けないですむから。
だから
貴方がそんな風にただ黙って抱き締めてくれているから
涙が止まらなくなるじゃないか。
だから、嫌い。
貴方なんか嫌いだ。
(望んじゃいなかった、こんなこと)
本当に、大嫌いだ。
20080221 23:17
こんな夢を見た。
確か、CLAMPの漫画だった。人型のコンピューターがごみ捨て場に捨てられているのを主人公が拾うお話。
その漫画みたいに家の前に、少女が眠っていた。
やばい。
少女を見た感想がそれだった。
とうとう妄想が現実となってしまった。というかどうせならトリップとかさせて欲しかったりするけどそんなこと口に出してはとてもとても言えませんからお口にチャックしてるけどそれにしても少女を家の前に置くとか…否、待て、常識的に考えろこの少女はお家の鍵を忘れて待っている最中に眠っちゃったって感じだから私の妄想が具現化されたわけではなくて決してこんな少女に「お姉ちゃぁんvv」って抱きついて欲しいのが具現化したわけではないんだ!!うんよし、落ち着け私、大丈夫だからこの子を起こすべきか起こすべきか起こすべきなのか!?????…………やっぱり起こしたほうがいいよね。風邪ひくし。発見したのが私で良かったけどそこらへんのロリコンに見つかったらやばかったですよ。危うくあれですよ口には出して言えませんけどあれなのですよ。
さて起こさなくちゃと少女の肩に手をかけ、軽く揺さぶる。
「えー、ここで寝たらいかんよお嬢さん」あれ?何で某テニス漫画の詐欺師の口調になっているのだろう私。やばくね?軽くやばくね?あーこんな子に某人気アニメのOPを踊ってほしい。ああ、もう完璧オタク思考。オタクって立派な病だと思う。
しかし、少女は起きない。
「お嬢さん、お嬢さん、起きて起きて。君があと20年老けていたら保護されるんじゃくて職質かけられてましたよ。さあお嬢さん起きて」
揺さぶっても揺さぶっても彼女は起きない。
ああ、もう本当に、見つけたのが女の私で良かった。男が見つけてたらどうなっていたかわからない感じに萌系ですよこの子。やばいでしょ。やばいよ。男だったら即監禁して色々調教したりして危ないことするんだぜ。俺、知ってんだぜ!(韓国風)
二時間後、少女の親が来て、ちゃんと少女はお家に帰って行きました。
確か、CLAMPの漫画だった。人型のコンピューターがごみ捨て場に捨てられているのを主人公が拾うお話。
その漫画みたいに家の前に、少女が眠っていた。
やばい。
少女を見た感想がそれだった。
とうとう妄想が現実となってしまった。
さて起こさなくちゃと少女の肩に手をかけ、軽く揺さぶる。
「えー、ここで寝たらいかんよお嬢さん」あれ?何で某テニス漫画の詐欺師の口調になっているのだろう私。やばくね?軽くやばくね?あーこんな子に某人気アニメのOPを踊ってほしい。ああ、もう完璧オタク思考。オタクって立派な病だと思う。
しかし、少女は起きない。
「お嬢さん、お嬢さん、起きて起きて。君があと20年老けていたら保護されるんじゃくて職質かけられてましたよ。さあお嬢さん起きて」
揺さぶっても揺さぶっても彼女は起きない。
ああ、もう本当に、見つけたのが女の私で良かった。男が見つけてたらどうなっていたかわからない感じに萌系ですよこの子。やばいでしょ。やばいよ。
二時間後、少女の親が来て、ちゃんと少女はお家に帰って行きました。