社会
加古川市が幼保一元化 就学前教育を充実
少子化時代の就学前教育の充実を目指し、加古川市は、市内すべての市立の幼稚園と保育園を二〇〇九年度から数年かけて一元化する方針を二十八日、明らかにした。家庭環境にかかわらず、すべての子どもが同じ就学前教育を受けられるようにする。厚生労働省幼保連携推進室は「公立園すべてで幼保一元化を実施した自治体は聞いたことがない」としている。
女性の社会進出で、共働きと少子化が進む中、保育園を利用する保護者から「幼稚園と同じ教育を受けさせたい」との声が出ている。また、出産で退職した女性が再就職する場合、多くの企業が子どもの保育園入園を雇用条件としているが、保育園は保護者の就労を条件としており、再就職を阻む一因になっている。
加古川市の案は、すべての公立保育園で就学前教育を取り入れ、同時に幼稚園で夕方まで延長保育を行うなど、両者の違いをなくす内容。四-五歳児は全員、同じ教育と夕方までの保育を受けられる。求職中の母親も子どもを預けられる。
幼稚園での給食も検討しており時間延長の費用や給食費は保護者負担とする。市は県の認定を受ける認定こども園や構造改革特区の活用などを考えており、既に検討チームを設けた。夏までに実施計画をまとめる予定。
同市には幼稚園が二十、保育園が九あり、〇五年度から国の構造改革特区で幼稚園と保育園を一つにまとめた「こども園」一園を運営。〇四年度から、幼稚園教諭と保育士の免許と資格の所持を採用条件とするなど準備を進めてきた。(松井 元)
(2/29 08:50)
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