アークエンジェルズ

「アーク・エンジェルズ」の活動の記録です。
ハンディキャップ
第2陣で、大阪から来た子たちの個体隔離期間も終了し、全頭フリーになりました。

今日はお天気も良く、初めて他の子達と遊びました。

それぞれの相性や性格のチェックです。
仲良く一緒に走りだす子。
いきなりバトル開始の子。

慎重に放して行きます。

ハンディキャップのある子達は、サークル内で様子を見ます。
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みんな、興味津々。
全てが珍しくて、あっちへウロウロこっちをウロウロと冒険中。
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そんな子たちをまたまた、必死で見ている3頭。
釘づけ状態のラブラ・う〜・じぃ。
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代表がおやつを配って各犬舎をまわっているのを、ブヒ軍団は追いかけまわしていました♪
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繁殖場レスキューの里親様募集が始まって沢山のアンケートを頂いております。
現在、アンケートを入れて頂いてる、ワンちゃん優先で不妊手術を実施していっております。

保護犬達に目をむけて頂き、本当に感謝しております。

犬を飼いたいと思う方で、よく耳にする言葉は「子犬の時から飼わないと、懐かない」とおっしゃる方がおられます。
それは、全くの誤解ですね。
信頼関係が出来れば、何歳になってもまるで、子犬の時から居るように懐きます。

今回のレスキュー犬のアンケートの中で、「可愛くて、一番若い女の子希望」と言う文字を見ました。
里親様に手をあげて頂くのは、大変嬉しい事なのですが、なんか???と感じてしまいました。

また、「どの子でも、行き場のない子を希望」や「どの子をと決めれません。こちらの環境などを見て頂き、AAさんで決めて下さい。」とか・・・。
ありがたいお言葉を頂戴致します。

確かに、可愛くて元気な子は里親様が、見つかりやすいです。

今回の募集で、全く問い合わせが無いのが、ボストンテリアの子達です。
ボストンテリア・フレンチブルドックと目にハンディを持ってる子達が多いです。
全盲の子・方眼失明の子。

私は、ここ暫くハンディのある子達の観察をしています。
行動・性格。
健常犬との行動の差。

ボストンテリアのカロルは全盲です。
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レスキュー当初、いきなりケージから出す時に、ガブッと来ました。
知らない匂いが近づいてくるのが怖かったのでしょう。
名前を呼び続け、抱く。
嗅覚は健常犬より優れている感じがします。
現在は、「カロル!!」と呼ぶと嬉しくてバタバタと出して〜という行動をします。

広い所に置かれると、固まって動きません。
サークルの中に入れると、体を壁にあてながら、一周し広さを確認しているようです。

一生懸命に生きています。
一生懸命に努力しています。

この子達に暖かい家庭から手をあげて頂く事を願っております。

ボストンテリア:タルーラ・♂
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ボストンテリア・タッシュ・♂
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ボストンテリア:エミリー・♀
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ボストンテリア:かんも・♀
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ボストンテリア:サリー・♀
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ボストンテリア:グラス・♀
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フレンチブルドック:ますみ・♀
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繁殖場レスキューの中に、全く声の出ない子がいる。
声帯を取られているのだ。

犬舎で世話をしている横で、口をパクパク開けて、こちらに何か言っている。
これを見るのが毎日ですが、毎日胸を痛めている。

現在、滋賀シェルターに居るキャバリアの「レモン」
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フレブルの「うめ」
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何故?
生まれつきのものではない。

以前、獣医師に聞いた事がある。
声帯除去手術は10万ほどの費用がかかる。
出血量も非常に多いオペである。
人道的に声帯除去を行う、獣医は少ない。

一般の人がする理由の一つに、痴呆症の為に泣く泣く飼い主さんが行う事があるそうだ。
痴呆症の症状では、昼夜が入れ替わり、昼はぐっすり眠っているが、夜中になると鳴き出す。
近隣への迷惑。
家族も眠れない。
痴呆症で、安楽死を選択される飼い主さんもおられる。
安楽死か?
声帯除去か?
そういった理由で、実施される。

しかし、繁殖業者はそうではない!!
あまりにもうるさい!!
それだけである。
まして、除去手術に10万もの医療費をかけない。

数年前、業者の男が話した。
「1頭出産させても、一腹なんぼの世界や!!そんな金かけれん!!」
「割ばしで、喉をつくんや」と。

あまりにも残酷である。
しかし、現実に行われて来た事である。

犬が鳴くのには理由がある。
そして、犬は鳴く事によって、ストレスを発散させる。

レモン・・・
うめちゃん・・・
「貴方達は、声が出ていない事を判ってるの?」
「パクパクしてるだけで、ストレスは発散できているの?」

我が家の愛犬の黒ラブ「ハッチ」も2004年7月に保護した子。
ハッチも声が出ない。

私は、ハッチのかすれた声?を聞く度に、何故そのような事が行われたのか?と常に思う。

現在、レモンとうめちゃんの世話をしていますが、私達の作業中ジィーーーと見ているだけ。
とても利口で可愛い子たちである。

人間の勝手で、ワンの声を奪う。
人間の勝手で交配させ、出産させる。

うめちゃんは、レスキューしてすぐ、子宮蓄膿症の手術も受けました。
とても、危険な状態でした。
現在は子宮・卵巣全摘出手術を終え、元気に復活しました。

たまに、不妊手術の件で、「自然のままで、いた方がいいのでは?」と言うお問い合わせがある。
人間によって作られた犬・人間からご飯をもらわなければ生きていけない犬。
自然?
野山に暮らす動物のように、狩りをして生きれるはずが無いのです。
「家族同様の愛犬と一日でも長く、暮らす為に飼い主が出来る予防を考えて下さい」とお話します。
未然に病気を防いであげる事が出来るのは、飼い主様だけなのです。

(参考文献)
不妊、去勢手術のメリット(犬の場合)

【オス・メス】
・ 長生きする確立が高くなる
・ 雌雄一緒の飼養が可能になる

【オス】
・ 前立腺の病気、精巣や肛門周辺の腫瘍などの予防になる
・ 性的欲求によるストレスから開放される
・ 攻撃性が抑えられ、温和になる
・ 無駄吠えやマーキングが減り、落ち着く

【メス】
・ 望まない妊娠が避けられる
・ 子宮の病気や乳癌の予防に効果がある
・ 生理や発情時のわずらわしさとともに、発情のストレスもなくなる


*手術の方法としては、オスの睾丸摘出手術、メスの卵巣、子宮摘出手術が一般的です。
*手術をする時期はいつでも可能ですが、生後6〜8ヶ月頃の最初の発情期前に行うのが効果的です。それ以降であってはなるべく早く手術を実施すべきです。
*不妊、去勢手術に対して「かわいそう」という声もありますが、多くのメリットがあり、人と動物の共生の上からも必要です。

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エンジェルズ・シェルター開設記念植樹の募集
小さな小さなお星様
訃報です。
いつものように、いつもの時間に犬舎へ行き、食事の用意にかかりました。
毛布を取りこみながら、各犬舎のワン達の、便チェックをします。

スタッフが、慌ててワンを抱きかかえながら走って来ました。
「ポーラの様子がおかしい??」
すぐに、獣医師に電話で指示を仰ぎ、代表とスタッフで地元の病院へ走りました。

1時間後、ポーラは涙顔のスタッフの胸に大切に抱かれ、戻って来ました。

「駄目だった・・・。昨日まであんなに元気に食べていたのに・・・」
スタッフの声は涙声で聞こえないくらい・・・

小さな小さなポーラはお空に昇って行きました。

プードルの「ポーラ」
手のひらに乗るくらいの大きさで、体重はわずか1.5kg。
皮膚はボロボロで、骨と皮だけ。
心臓が悪かったようです。

ポーラはシェルターで44日間を過ごしました。
プードル・チワワなど、超小型犬の前はいつもストーブがガンガン焚かれています。
みんな、お洋服を着せてもらっています。
この1ヶ月半、ボランティアさんやスタッフに、大切に大切にケアしてもらってきました。
ケージの生活から解放され、自由に走っていました。

過酷な現場から救われたポーラ。
ある方が、おっしゃいました。
「ほっとしたんではないかな?」

「ポーラ・・・。まだ、ほっとするのは早いんだよ・・・。
あなたを待ってくれてる人が、必ず迎えに来てくれる。
その時が、ほっとする時。」

私達はポーラを囲んで、沢山の涙を流しました。
「ごめんね・・・。」

病院に走る時のポーラは目を大きく見開いて、みんなの顔を見ていました。
抱いていたスタッフの話を聞くと、静かに目を閉じて逝ったと言う事でした。

穏やかな、お顔のポーラ。
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太陽がキラキラと降り注いでいる中、背中に羽を付けたポーラがフワフワと舞い上がって行く姿が、浮かびました。
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「あなたが共に頑張ってきた、仲間たちには必ず新しいおうちを探すね。約束するね。」

ポーラは暖かな家庭を知らずに逝ってしまいました。

繁殖場での生活がほとんどでした。
こんな小さな身体で、何度も出産を繰り返していました。

何のために生まれてきたの?
子供を産む道具だけに使われてきた、可哀想なポーラ。

数年前、ティーカッププードルと名づけられて、100万近い値段が付いてブームになった。
繁殖業者は必死で小さな子を作った。
そんな影響にポーラも利用されていたと言っても、過言ではない!!

購入者がいるから、業者は作る。
ペットショップに並ぶ子犬の母犬を見たら、購入者の考えは変わるだろう・・・。

現在、「犬を飼おう!!」と考えていらっしゃるお友達やご近所さんが、おられる方は是非教えてあげて下さい。
近親交配による、遺伝性疾患が非常に多い事を。

そして、人間によって傷つけられた子が、シェルターで新しい出会いを待っている事もどうぞ伝えてあげて下さいませ。

さよなら、ポーラ。。。
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あなたの死は決して無駄にする事はない!!
私達は、今以上に前進し、今後も無謀な繁殖業者とも戦っていく!!




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幸せの一番切符♪
朝7時。
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雲の間からお陽様が、顔を覗かせました。
「今日は天気が良さそう〜〜〜」
とっても綺麗な景色です。
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面談を終え今日1頭の姫が、新たな犬生のスタートを切りました。
1月の繁殖場レスキューでの、1頭目の子です。

避妊手術を終え、大阪より戻って来ました。

ちく姫&つく姫の姉妹犬。
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本当に本当に可愛い子達でした。
毎朝、この二人を見ると、必ず笑みが出ました。
私達にも、大きな力をくれました。

里親様とも、二人が眠る姿・ふたりが遊ぶ姿を見て、離すのは・・・正直可哀想・・・。
と、何度も話しました。
悩みました。
しかし、新たに犬生のスタートに、素敵なご家族が両手を広げて待って下さっているのです。
山盛りの愛情を持って・・・。

二頭は別々の道に、歩き始めました。

昨夜は最後の夜。
「今夜は姉妹で眠る最後の夜、良い夢見てね♪」

今朝のご飯。
元気に完食。
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その後は、ウトウトと眠っていました。
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ふと覗くと、つく姫様。
食器の中に顔を入れて、眠っていました。(笑)
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沢山の笑いと優しさをくれた姉妹。
先に、出発するのは、ちくわ姫。

里親様の笑顔に迎えられ、胸にしっかりと抱いて頂き出発しました。
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嬉しいはずの出発。
でも・・・寂しい。
残る者は寂しいです。
言葉にならず、私はつくねを抱き、つくねの手を振り、「バイバイ、幸せになってね。。。元気でいてね。。。」とお別れしました。

つくねちゃんは、3月に入って出発します。
もぅ少しだけ私達と、いようね。

さて、お散歩二日目の「そら」
今までの態度は何だったの?????と、疑う行動。

代表にベッタリです。
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姿が見えなくなると、鼻を鳴らして呼びます。
こんな大きな身体なのに、甘えん坊???
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代表も、結構時間をかけて、あちこち散歩?探検?をさせています。
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「雪、美味しいですかぁ???」
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今日は、他犬への行動を見る為に、大型犬ランの横を歩いてみました。
そらちゃん、興味津々。
威嚇はありませんでした。
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ホワイト・シェパードのピリカの方が、警戒心が強い。
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代表・スタッフ以外にはどうなのか?
まだまだ、ダメです。
来客が数件ありましたが、私達以外の人の匂いは判るようです。
唸り、吠えまくりでした。(汗)
先は長いです。

先月、ボロボロになってやって来た、バーニーズの「ハニー」ちゃん。
大きな骨格ですが、体重20キロのガリガリで鶏がらのような身体でした。
ハニーちゃんは食事回数が多いです。
少しずつ、体重を増やしています。
あれから、1ヶ月半。
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足がしっかりしました。
雪山を蹴って走ります。
鼻を鳴らして話します。
「フフフフン、フフ〜〜〜ン」
最初は、誰?
ワンワンと、鳴きません。
とにかく、呼ぶ時は変な声で鼻を鳴らすから、誰が呼んでるのかすぐに判るのです。(笑)

レスキュー時を振り返って思い出すと、皆シェルターに来て、生き生きとしました。

ここは一時避難所です。
長く居る所では無いのですよね。
一日も早く、本当の居場所から沢山の愛情を持って、現われてくれる家族を皆、待っています。

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心の扉が開いた!!
朝からまたまた大粒の雪が舞い落ちています。
さ・む・い・・・。

朝から、そらの様子をずっと見ていました。
通常通りの作業を終え、犬舎が静まり返った時間は2時。

代表と「やってみよ!!」
「大丈夫や!!」
「そらは、もう信頼しているよ・・・」

そらに問いました。
「そらちゃん。お外に出てみようか?」
「もう、怖くないよね?」
「私らが守るから、出ておいで・・・」

正直、私も代表も怖くないと言ったら嘘です。
大きな体。
大きな尖った牙。
そらが、本気で攻撃したら私達は絶対やられます。

そらが、シェルターに来てからの顔が少しずつですが、穏やかになっています。
ウロウロしてたのが、落ち着いてベットで眠っています。
掃除の時も、たまにベットから伏せた状態で、私達を見ていました。

犬は、こちらの考えが読めます。
リードを持った時に、リードを伝って感じます。

誘導する人間が、怖がっていると犬は不安になります。
「全てを任せなさい。」と言う気持ちで先導しなくてはなりません。

そらの犬舎前に代表と座りました。
「そら・・・さぁ〜〜〜出よう!!」

そらはジィーと見ます。
そして、「キュンキュン」と鼻を鳴らしました。
代表と目でOK!!のサインを出し、犬舎ドアの鍵を開けました。

拍子抜け?
そらはルンルンで膝にすり寄ってきました。
そして、リードを掴み外へ・・・。

喜んでいます。
雪と戯れ、顔を何度も見ます。
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思わず代表とガッチリ握手。

良かった良かった!!

しかし、誰でも大丈夫と言う訳ではないでしょう。。。
今後の課題は誰にでも、同じように接しられるように頑張って行きたいです。

そらも一緒に頑張ろうね。
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そらの前に座っていると、昨年失ったエアデールの「デール」を思い出します。
デールもみんなが怖がった子でした。
事務所に来る人には、「とにかく無視して下さい。」「絶対に目を見ないで下さい。」とお願いしている程でした。
もちろん、事務所内はデールはフリーでいました。
デールから寄ってくるのに、話しかけると唸っていました。
24時間を共にする代表と私以外には、行動は違っていました。
そらの甘え鳴きを聞くと、デールを思いだします。
こうやって、日誌をつけていると突然に亡くなった、デールの声が頭を過り涙が溢れます。
日課の抱っこ。
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空に昇って半年が経ちました。
「デール・・・そらにのり移って帰ってきたの?」
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「デール・・・みんなが、そらちゃんと仲良く出来るように応援してね。」

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