2008年3月2日 19時16分更新
道南の江差町にある道立江差病院で常勤の産科医が不在になったことを受けて、この病院で実習を行っている看護学校は、新年度からおよそ130キロ離れた後志の倶知安町の病院で看護実習を行うことになりました。
道立江差高等看護学院は桧山地方で唯一の看護学校で生徒の必修科目になっている産科の看護実習を江差と八雲の2つの病院で行っています。
ところが道立江差病院で常勤の産科医が去年から不在になったため新たな受け入れ先を探していましたが、距離が近い函館では見つからず、130キロ離れた倶知安町の倶知安厚生病院で行うことになりました。
倶知安町での実習は新年度から始まり、生徒たちは年に3週間から4週間、宿泊費や交通費などを負担して実習を受けるということです。
これについて道立江差高等看護学院の品川由美子教務主幹は「函館市内の病院にも頼んだがどこも受け入れる余裕がなく断られた。産科医の不足により必要な実習ができなくなり、人材育成に支障が出てきている」と話しています。