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03/01-12:17--新展開で外部委託検討　岡山医療センターに要請　金川病院建て替え　岡山市

　２月定例岡山市議会代表質問初日の２９日、懸案となっている金川病院（同市御津金川）の建て替え問題が、新たな展開を見せた。礒谷和行氏（政隆）の質問に対し、高橋義昭新市建設計画推進局長は、国立病院機構岡山医療センター（同市田益）に運営受託の可能性を検討するよう要望したことを明らかにした。礒谷氏は、同病院の建て替えは合併の約束であり、新市建設計画の工程表では完成が０９年度とされていることに触れながら、現在の取り組み状況などをただした。これに対し、高橋新市建設計画推進局長は、予定通りのスケジュールを念頭に推進していることを強調。安定経営の下で良質な医療を継続して提供するため、経営形態の見直しも検討していることを説明した。昨年１２月に総務省が示した公立病院改革ガイドラインで、改革方策に中核病院との再編・ネットワーク化が掲げられていることにも言及。同病院の現在の経営状況から「経営形態の抜本的な見直しが必要」とした上で「近隣に位置している国立病院機構岡山医療センターに対し、運営の可能性についての検討方を要望したところ」と述べた。さらに同医療センターが、同病院の連携パートナーとして、さまざまな良好な要因を秘めている可能性があることを指摘しながら「全市的な視点も視野に入れながら今後、慎重かつ丁寧な協議を行っていきたい」と期待感をにじませた。また、今回の要望については、合併の約束と厳しい財政状況という板挟みに加え、完成までのスケジュールが厳しい中で「われわれとしても、背水の陣で今回の決断をした」と心境を語った。議会での表明を受け、同医療センターの馬場洋一事務部長は「（国立病院機構の）本部と相談して対応していきたい」と話していた。同病院の建て替え問題は、０６年１１月に基本構想が示されたが、同年度中の策定を表明していた基本計画の策定が遅れ、現在も発表されていない。このため昨年９月には、御津合併特例区協議会が、高谷茂男市長と宮武博議長に早期建設を求める要望書を提出するなど、地元とのあつれきが表面化していた。

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