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海保、捜索打ち切り 海自は当面継続 イージス艦事故

2008年03月02日19時22分

 海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、第3管区海上保安本部は2日の日没とともに、清徳丸に乗っていた千葉県勝浦市の吉清治夫さん(58)、哲大さん(23)親子の捜索を打ち切った。19日の事故発生以降、3管は24時間態勢で捜索を続けてきたが、秋本茂雄警備救難部長はこの日、「事故から13日間が経過しており、生存の可能性がきわめて低い」との見方を示した。

 2月20日から捜索に加わっていた水産庁の漁業取締船も、この日で捜索を打ち切った。海自や海洋研究開発機構の海洋調査船は捜索を続ける。

 秋本部長は「1日に捜索打ち切りの方針を家族に伝えたところ、『今まで力を尽くしてくれてありがとうございました』と感謝の言葉をいただいた」と語った。

 3管によると、2日までに海保、海自、水産庁、千葉県、海洋研究開発機構、地元漁協から延べ384隻、航空機延べ164機が捜索に加わり、洋上の捜索範囲は北海道の面積の2倍にあたる約15万2千平方キロに及んだ。清徳丸の船舶検査証書や浮き、治夫さんのウインドブレーカーなどが見つかった。

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