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【国際】

アルカイダ『ハマスと協力』 パレスチナ議長 見解

2008年2月28日 朝刊

 【カイロ=萩文明】パレスチナ自治政府のアッバス議長は二十七日付のアラブ圏紙アルハヤトのインタビューで、ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスと国際テロ組織アルカイダが、同地区で協力関係にあるとの見解を明らかにした。

 ガザには数年前からアルカイダの浸透が指摘されており、今年一月にはアルカイダに忠誠を誓う新組織「イスラム国軍エルサレム」が公然と旗揚げを宣言。国際的な経済封鎖などの影響で、世論にはアルカイダを受け入れる土壌がある。ハマスとの間での何らかの関係構築が事実なら、「聖戦」思想がさらに広がり、イスラエルにとって新たな脅威となりかねない。

 アッバス議長は同紙に「アルカイダはガザに存在する。ガザに入れたのはハマスだ。ハマスがアルカイダの出入りを手助けしている」と主張。「ハマスとアルカイダはガザで同盟関係にある」と断言した。

 ハマスとアルカイダは政治思想などが異なり、アルカイダは声明でハマスの政治参加を再三、批判。ハマスは「ハマスが、アルカイダ流入への防波堤」と主張している。

 

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