NHKニュース
NHKオンライントップへ
各地のニュースへ
外国語ニュースへ

搬送拒否10回以上 300件

患者が救急搬送を繰り返し断られ、死亡する問題が相次いだことを受けて、総務省消防庁は各都道府県を通じて実態調査を行っています。NHKが、現段階での調査結果を20の府県についてまとめたところ、救急が重症の患者の受け入れを医療機関に打診して5回以上断られたケースが、去年1年間に1799件に上り、このうち10回以上断られたケースは302件ありました。最も多いのは、マンションから転落し意識不明になった大阪の30代の男性が39回断られたケースで、埼玉や千葉でも20回以上断られたケースがありました。また、救急隊が到着して、受け入れ先に出発するのにかかった時間は30分以上が6176件で、1時間以上かかったものも625件ありました。医療機関が断った理由は「ベッドが満床」というものや、機材やスタッフが足りず「処置が困難」、「医師が別の患者に対応中」というものが多く、受け入れ態勢の不足が浮き彫りになっています。総務省消防庁は、全国の調査結果を今月中にまとめ、改善策を検討することにしています。
もどる3月2日 18時57分
Windows Media Player を入手するreal player フリー動画をご覧いただくには、各プレーヤーが必要です。左のロゴから、無料でダウンロードしていただけます。
詳しくはこちらへ
政治経済社会国際地域スポーツ