宇都宮放送局

2008年3月1日 17時1分更新

療養病床の介護施設転換支援


慢性的な病気の患者が長期間入院している「療養病床」の介護施設への転換を促そうと、栃木県は転換を予定している医療機関に対し、改修に必要な費用を助成する制度を新年度からはじめることになりました。

「療養病床」は高齢者を中心に脳卒中や認知症などの慢性的な病気の患者が長期間入院する施設で、治療の必要のない患者が多く入院していることから、国では医療費削減のため、老人保健施設などの介護施設への転換を進めています。これに基づいて栃木県では4年後をめどに県内に4600あまりある療養病床のうち、1900あまりを介護施設に転換する計画を進めていますが、介護施設への転換を促すため、新年度から必要な施設の改修に助成金を出すことを決めました。
この制度を利用すると施設のバリアフリー化やトイレや浴室の設置などの改修にかかる費用の一部を県が補助することになります。
栃木県によりますと、療養病床を持つ医療法人の中には、転換後の施設の経営に不安を持つところが多いということで、県ではこうした制度をPRして、転換に伴う負担を減らしていきたいとしています。