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【芸能】

日韓ダンスバトル 中京テレビ「スーパーチャンプル」

2008年3月2日 紙面から

初の海外ロケで韓国のダンス事情をリポートする鈴木紗理奈(前列)と、DAPUMPのメンバー=ソウル市内で(山崎美穂撮影)

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 中京テレビ制作のダンス番組「スーパーチャンプル」(水曜深夜)の初の海外ロケが韓国で行われ、日本の選抜ダンサー5人がソウルに乗り込み、ダンスバトルを展開。司会のDA PUMP、鈴木紗理奈(30)とともに、世界一と言われる韓国のホットなダンス事情をリサーチした。

 「スーパーチャンプル」では、多様なダンス種目のバトルを放送しているが、今回は「ブレーキン(ブレークダンス)」がテーマ。韓国は「ブレーキン大国」と言われ、世界大会優勝など輝かしい“戦歴”を誇っている。

 昨春、韓国代表としてダンスチーム「T.I.P CREW」を名古屋のスタジオに招き、番組初の日韓ブレーキン・バトルを展開。その時は日本チームが勝利したため今回、リベンジとして挑戦状が届いた。

南大門のB−boy専用劇場で飛び入り出演したテッペイ=ソウル市内で(山崎美穂撮影)

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 日本から乗り込んだのは、ヘッドスピン(頭で回転)のギネス記録保持者、AICHI(18)、高知の双子ダンサー、テッペイ&シュウヘイ(19)ら5人。

 この5人とDA PUMP、鈴木紗理奈の一行はまず、「T.I.P CREW」が待ち受けるクラブに出向き、8分間のバトルを展開。完全アウエーの中、日本チームは韓国に惜敗、涙をのんだ。

 ブレーキンを踊るダンサーを「B−boy」というが、一行は南大門近くにある専用劇場で毎日上演されている公演「B−boyに恋したバレリーナ」を見学。日本のB−boyたちが、飛び入りでダンスを披露する場面も。ブレーキンの技術を存分に発揮し、ラブストーリーを表現するパフォーマンスに、一行は衝撃を受けた。

 1998年の「UK B−boy選手権」の優勝者で、番組のダンス監修を担当する宮田健男さん(40)は「韓国、アメリカ、フランスが世界のトップ。2002年に、世界チャンピオンを排出してから、韓国では“世界一”のものを支援しようと、国が資金面をバックアップしている。CMに出たり、雑誌の表紙を飾ったり、韓国では彼らはスターなんです」と解説した。

 DA PUMPのISSA(29)は「すごく充実したロケでした。日本のB−boyたちの目の色が変わっていくのが分かった」と振り返り、KEN(28)は「ダンスでは食っていけないという日本の常識が覆された。劇場だけでなく、B−boy専用のスタジオも整備されていて、日本の遅れている部分を目の当たりにして悔しかった」と本音を語った。

 この模様は3月12、19日深夜、2週にわたって放送される。 (山崎美穂)

 【ブレーキン】 ブレークダンスの略。「ヒップホップ」「ポップ」「レゲエ」などストリートダンス(7種)のひとつ。床を転がったりするダイナッミクなダンス。

 諸説はいろいろあるが、米国ニューヨークのギャングが、銃の代わりにに優劣を決めるダンスとして発展したと言われている。そのためバトル的な要素が強い。映画「フラッシュダンス」の中でダンスシーンが見られる。

 

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