東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 経済 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【経済】

対日輸出が一部ストップ 中国製の冷凍食品

2008年2月28日 19時04分

 中国製ギョーザ中毒事件を受けて中国の検疫当局が輸出時の検査を強化しているため、冷凍・加工食品を中心に日本向けの輸出が一部でストップしていることが28日分かった。日本の食品各社は「影響が広がれば国内での販売に支障が出かねない」と懸念、現地での情報収集に追われている。

 日本水産によると、中国山東省にある合弁会社などで製造した冷凍食品が22日から輸出できなくなった。その後、検疫当局による工場の立ち入り検査を経て28日までに輸出が再開できたものの「ほかの省で同様の動きが出る可能性がある」ため情報を集めているという。

 マルハニチロホールディングスも、中国国内で製造している冷凍食品について「通関での検査が長引いて輸出が一部で滞っている」と説明。加ト吉は「このまま輸出手続きが滞り続けると一部製品は国内生産への切り替えも検討しなければならない」と心配している。ニチレイも「省によって対応が違うようだ」と状況を注視している。

(共同)
 

この記事を印刷する