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ブレーキ盤すべてに断裂やひび/湘南モノレール事故車両
- 社会
- 2008/03/01
湘南モノレールの車両のブレーキが作動せずに西鎌倉駅をオーバーランし、車両がポイントに衝突した事故で、事故車両に二十四枚あるブレーキ盤すべてに断裂やひびが入っていることが一日、分かった。同社の前田克彦社長らが会見で明らかにした。ただ、断裂やひびが衝突で発生した可能性もあり、同社などが原因を慎重に調べている。
同社によると、ドーナツ状のブレーキ盤(外径四十一センチ内径十九・五センチで、厚さ一・六センチ)は鋳鉄製。見つかった断裂やひびは一枚のブレーキ盤について最少で一カ所、最多では三カ所だった。一車両ごとに二つの台車が屋根の上の懸垂装置に固定されており、台車に四つある駆動用タイヤにブレーキ盤はそれぞれボルトで固定されている。合成樹脂製のパットではさみ速度を落とす方式。
通常、パットは二年半ほどで交換するが、ブレーキ盤は「これまで壊れたことがない」(前田社長)という。同社では六日に一度ある目視検査でブレーキ盤の異常の有無を調べていた。事故前の二月十九日に行われた検査では異常は見つからなかったという。
事故車両は昨年十二月に導入されたばかりで、分解を必要とする法定検査はまだ受けてなかった。問題のブレーキはこれまで不具合は報告されておらず、事故直前の湘南深沢駅でも正常に作動していた。
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