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済生会新潟病院が3月末閉院
県済生会は1日、済生会新潟病院(新潟市中央区田町1)を3月末で閉鎖、敷地約2400平方メートルを土地資産活用会社に売却する方針を決めた。跡地には介護・医療複合施設が建設される予定。介護付き有料老人ホームのほか県済生会の内科診療所などが入居し、来年6月の開業を目指す。
全90床の同病院は、高齢患者が長期入院する療養病床だが、既に患者全員が転院済み。内科、小児科、整形外科など8科の外来診療は月内に終了する。全国済生会理事会で正式決定される見通しだ。
病院解体後、跡地に建設される複合施設は5階建てで、土地売却先の土地資産活用会社(東京)などが管理運営する方針。1階に県済生会の内科診療所のほか、眼科医院、薬局が入居。2―5階は新潟市の医療法人が運営する介護付き有料老人ホームになる予定だ。
県済生会は昨年、国の療養病床削減方針を受け、同病院の介護施設への転換を模索したが、運営コストなどを考慮した結果、独自の運営を断念。別会社への売却を決めた。
同病院は既に、地元住民に今後の方針を説明、県済生会では「地域の理解も得られている。サービスの質を維持しながら、住民の医療・福祉の拠点性を高めていきたい」としている。
同病院は1927年創設の診療所が前身。91年の済生会新潟第二病院(同市西区)開院後は規模を縮小していた。
新潟日報2008年3月2日
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