【訃報／落語】徒然亭草若さん死去

1 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2008/02/16(土) 16:50:31

「その道中の陽気なこと」徒然亭草若さん逝く

落語家の徒然亭草若（つれづれてい・そうじゃく、本名吉田仁之助＝よしだ・じんのすけ）さんが１日午後９時３０分、
大阪府内の病院で死去した。６９歳だった。

戦後の混乱期に二代目徒然亭草若に入門。師匠譲りの洒脱な語り口と滑稽な所作が人気を呼び、先代の死去に伴い
三代目草若を襲名後は寄席の高座や独演会を次々とこなす一方「地方のお客様に直に上方落語をお届けしたい」と
積極的に地方公演にも取り組んだ。
晩年は万葉亭柳宝・土佐屋尊徳・鏡漢五郎と並ぶ「上方落語界の四天王」の一人として、上方落語に大きな影響を与えた。
十八番は「愛宕山」「地獄八景亡者戯」。
上方落語を愛する一方「渡瀬恒彦」名義で入浴剤のコマーシャルに出演、テーマソングのＣＤを出すなど落語以外でも
名を知られた存在だった。
一時期は愛妻の死を契機に引退同然の生活を送っていた事もあったが、弟子や周囲に支えられ平成５年に再び高座に上がる。
その後は５人の弟子の育成に邁進する一方「大阪に常打ち小屋を作りたい」と東奔西走していた。
昨年夏に病が見つかり治療に専念するも、帰らぬ人となってしまった。

所属先の天狗芸能社長・鞍馬太郎さん
「愛すべき落語馬鹿だった。あちらの世界へ行くのが早すぎる。不遇の時期もあったが、見事に立ち直ってくれた。
亡くなった時間は天狗座で“草若弟子の会”の興行最中だったが、きっと客席で弟子を見守っていてくれたと思う」
一番弟子・徒然亭草原さん
「師匠の病気が分かってから、５名の弟子一同心を同じくして師匠の芸を受け継ごうと稽古を続けてきた。
今回弟子の会で演じた“地獄八景亡者戯”は、師匠たっての願いで我々弟子達が分担して演じさせて頂いた。
今頃「その道中の陽気なこと〜」とにぎやきゃに地獄へ向かっているのでは」

葬儀・告別式は３日午後１時から大阪府内の自宅兼稽古場にて天狗芸能との合同葬として営まれる。
喪主は長男徒然亭小草若（つれづれてい・こそうじゃく、本名吉田仁志＝よしだ・ひとし）さん。
葬儀委員長は天狗芸能社長・鞍馬太郎さん。

平成19年度後期　連続テレビ小説「ちりとてちん」
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