自民党の伊吹文明幹事長は1日、神戸市内で講演し、福井俊彦日銀総裁の後任選びを巡る民主の対応について「意に反して自民が衆院で予算案を通したから福田康夫首相が言ってきた武藤(敏郎副総裁)なんて承認してやらないと言っているが、まさに政治の介入だ」と強く批判した。
与謝野馨前官房長官は徳島県石井町で講演し、日銀総裁の後任人事に関し「総裁にしっかりした人がいることが日本の信用につながる。空席になったら国際的な信用を失う」との認識を明らかにした。衆参両院で与野党勢力が逆転する「ねじれ状況」については「今はぐずな国会という感じだ。物事を決められるシステムをつくることが大事。考え方が似た同士で新しい政治の枠組みをつくるのも1つの方法」と述べ、政界再編も視野に対応すべきだとの考えを示した。(22:10)