米ハワイ州の「戦艦ミズーリ記念館」の連絡員を務める横浜市の佐藤健輔さん(84)が、太平洋戦争中に米海軍軍人が入手し、60年以上にわたり米本土で保管されていた元日本兵の日章旗を持ち主や家族に返そうと関係者を捜している。
日章旗の寄せ書きには「武運長久」「頑張れ息子」など出征を激励する言葉とともに「九州男士」との記述があり、持ち主は九州出身者とみられ、「大場喜市」「喜三郎」「百合子」など10数人の名前が書かれている。
元米海軍下士官で戦車揚陸艦に乗り組み、太平洋戦線に出撃したペンシルベニア州出身のジェイムス・シェーさん=故人=が何らかの経緯で日章旗を手に入れ、米本土に持ち帰ったらしい。
1953年にシェーさんが他界してから娘が保管していたが、昨年、ミズーリ記念館に寄贈を持ち掛け、佐藤さんが日本で持ち主や家族を捜すことになった。
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