昨年7月の参院選群馬選挙区に出馬した国民新党の福田晃治氏(43)が、同選挙での事務所費など約6900万円の債務返済を断念し、近く前橋地裁に自己破産申請することが29日、分かった。27日付で債権者に自己破産する旨を通知しており、福田氏は「債権者の皆さまに申し訳ない」と話している。
福田氏はボランティア団体代表で同党参院県第1支部長。参院選では民主党の推薦も受けたが、自民党の山本一太氏に敗れた。
代理人の弁護士によると、福田氏は昨年10月以降、仮設事務所建設や電気、トイレなどを請け負った各業者と債務約800万円の分割返済を協議。その後に銀行など別の債権者からの返済要求が厳しくなり、今年2月下旬、福田氏が「返済は困難。自己破産したい」と伝えてきたという。債権者数は約30に上る。
福田氏は毎日新聞の取材に「できない約束をして、無理だとなると債権者に申し訳ないと考えた」と述べた。今後、同支部も解散するという。国民新党事務局は「破産は想定できなかった。非常に残念だが、党の責任を問われても困る」としている。【杉山順平】
毎日新聞 2008年3月1日